ハッサク先生の出身がどこかを考える
アカデミーの美術教師、ハッサク先生。
生活に彩りを与えるものがあれば、より楽しい日々を送れると教えてくれるパルデアの恩師だ。
美術は卒業後に出会うことが少なく重要視されない…と言われるし、現実世界でも「副教科」だったり「選択教科」で選ばれなかったりする。
とはいえ主要5教科と比べ内申点の配点が高くなるので、進学時には疎かにしてはいけない科目でもあるし、学んだ知識も日常生活に役立つものがあると思う。
…私が卒業後に生活に役立った知識は「赤いのは白いのより3倍速い」という言葉だったが…あの時のM先生の真剣な眼差しは忘れないだろう。
M先生の話はさておき、ハッサク先生の話をしよう。彼は作中でドラゴン使いの一族であるという事実が発覚する。
この「ドラゴン使いの一族」。
シリーズで何度か言及されているが、ハッサク先生はどこから来たのだろうか。
ここではゲームボーイから続くゲーム版ポケットモンスターシリーズを正史とし、アニポケやポケスペ、その他ゲームでの設定は考慮しないこととし、その謎をこねくり回してみようと思う。
土地として最初に出てきたのは第2世代、フスベシティの竜の穴。
ジムリーダーイブキや、四天王、リーグチャンピオンを務めたワタルがこの土地の出身者だ。金銀ではイブキが長を、HGSSでは長老が務めていた。
次に登場したのは第4世代。ソウリュウシティで出会ったアイリスの出身地「竜の里」。
竜の里はドラゴンポケモンと共に暮らす一族の村…なのだそうだが、所在は不明である。なお、ポケスペでは竜の里をフスベとしているがアイリスは岐阜県民には見えない。
そして第6世代。ORASで言及された流星の民の暮らす場所。
ホウエン地方の流星の滝付近にあるらしく、「流星の民」はレックウザを崇めている。「メガシンカ」の世界線での話ではあるが、流星の民や所縁の場所はそれのない世界でも存在はするのだろう。
フスベ、竜の里、流星の滝。この3箇所をドラゴン使いに所縁のある場所とした時にハッサク先生はどこから来たのだろうか。
Legendsアルセウスでは登場キャラクターの祖先と思われるキャラクターが多く登場した。推測の域を出ない人々もいるけれど、祖先と考える指標とされていたのが「容姿」であった。
このことを考慮すると、ハッサク先生の髪型からはイブキの血筋を感じる。
イブキの兄弟子であり従兄であるワタルとは髪型が異なることからイブキに近しい親族なのだろう。
もしかするとイブキの父…かもしれない。女の園の星先生は授業崩壊を危惧して指輪を外しているというし、セイジにもワイフがいるようだし…ハッサク先生に語られないところで娘がいたって不思議ではない。ポケモンの世界って父親が出奔しがちだしね…
イブキとしてはきっと自分が次の長だと思ってはいるけれど、長老はそれを認めておらず息子のハッサクに戻ってきて欲しい。なんて話もありそうではないか。
イブキ…アイツ、もしかしてまだ長老の試験に合格してないんじゃ…
もう一点、フスベの出身を思わせるのが「マント」の存在だ。
故郷へ戻り、長へ就くよう諭すドラゴン使いの女性のコスチュームやハッサク先生の上着に付くマント。あのおかしな格好はフスベのドラゴン使いの由緒あるコスチュームなのではないかと思われる。
だいすきクラブでは「マントとコスチュームはフスベシティ出身ドラゴン使いの、ゆいしょあるユニフォーム」だと語られている。
言われてみれば、フスベの出身でないドラセナやシャガ、アイリスはマントのついた衣装ではなかった。
そもそも、このだいすきクラブのドラゴン使いのタツロウの話を正とするなら「ドラゴン使いはフスベ出身者が名乗っている肩書き」であり、取り巻きのお姉さんたちがドラゴン使いと名乗っている時点でハッサク先生はフスベシティの人間なのだ。
ただこの点ではイレギュラーな人物がいる。ヒガナだ。
彼女もマントを羽織っている。ユニフォームという感じではないのでノーカンと言われればそうかもしれないがマントであるには違いない。
エピソードデルタについても謎の部分が多く、ヒガナの正体も明確にはわかっていない。ドラゴン使いというワードが出てきたわけでもない。
それでも「ハッサクの故郷」として捨てきれない可能性があるのだ。
ハッサク先生の元ネタは、金八先生だと言われている。
だいばくはつする感情だとか武田鉄矢はそもそもミュージシャンだとかあの髪型も金八先生オマージュだとか。
そんな金八先生の故郷は中の人を含めてホウエン地方(福岡県)。そして、流星の民が住む流星の滝もホウエン地方、カナズミシティ(福岡県)の先にあるのだ…
『十中八九フスベなのに、ゲーフリがメタい要素を仕込みかねない』
…この気持ちになんて名前を付ければいいんだろうか…
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