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冷たくなったその亡骸が村に運ばれてきた。 「あたしはこれで」と亡骸を運んできた商人は足早に立ち去る。 遠巻きに見ていた村人の中から一人の少年が叫んだ。 「イチルーさんっ」 叫んだ少年、プディンは駆け寄ろうとするが足がもつれ倒れ込んでしまった。 プディンをピリッポが支える。 「ボクのせいだっ!ボクのせいでイチルーさんは……ボクがイチルーさんを殺したんだっ!」 ピリッポはプディンの肩を抱き落ち着くよう促す。 この村では「死」は穢れとされ、まだ幼いプディンをこの亡骸に近付かせるのは
「気を取り直して」 目に見えるたんこぶを抱えた2人を集め僕は話を始めた。 「ねぇ知ってる?峰打ちって、骨折して死ぬんだよ……?」 「指輪……あと1つで完成なんです…指輪……」 いい大人がメソメソしている。 「この塔はゾーネスが神の知識を手に入れるために作ったものだということがわかりましたっ!」 語気を強めて話すと観念したかのように2人も続ける。 「疑問なのはゾーネスは不老不死の肉体に興味がないのにドン家への依頼は『千年後も残る仕事なんだよね」 「神のみわざは生命の創造。恐