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10/6(月)定例会 ミニオリエンテーションの開催報告

こんにちは ソーシャルPM研究会 ブログ運営担当の鬼塚です。

10月の月例会は10月6日に実施され、今回は特別セッションとして”ミニ”オリエンテーションを開催しました。

ソーシャルPM研究会では昨年、一昨年と年2回、研究会内部及び研究会のメンバー以外の方に向けて、パラレルキャリアや教育などをテーマにしたトークセッションと、当研究会の活動の紹介を内容としたオリエンテーションを開催してきました。

今年は残念ながらコロナの影響で未開催ですが、一方で当会へ入会いただき、定例会へ参加いただく方も何名もいらっしゃいます。

時間をかけたオリエンテーションは別途企画中ですが、約1時間で当研究会の設立に深く携わり初代の研究会代表を務められたPMI日本支部の高橋正憲アドバイザーから「ソーシャルPM研究会の設立経緯」について、そして昨年まで高橋アドバイザーの後任として当研究会の代表を務められた藤井新吾理事から、「ソーシャルPM研究会の活動をきっかけとしたさまざまな体験」についてお話をいただきました。

お二人の概要は以下の通りです。

ソーシャルPM研究会発足からこれまでの経緯(高橋さん)
2011年3月東日本大震災発生直後PMI日本支部の復興支援プログラムが立ち上がり、PMI本部のメンバーが2004年発生したインド洋津波の際に復興支援を援助した際のノウハウ・ツール/プロセスを活用して実行ようと考え、現地に赴きサポート・手伝いを行った。その結果、社会活動のプロジェクトは独特なものがあり新たにマネジメント手法の開発の必要性を感じた。

そこでPMI日本支部で勉強会を重ね、2014年に当研究会を立ち上げた。
研究会のこれまでを振り返ると以下の3つのフェーズとなる。(図1参照)

ソーシャルPM研究進展の経緯13期

第1期・・・2011年~ 現場体験期
(デザイン思考の基本であるステークホルダーとの共感を得る機会になった。)
第2期・・・2014年~ 研究開発期
(ソーシャル・プロジェクトの6つの課題についてソリューションを開発した。)
第3期・・・2017年~ 普及実践期
(ソーシャルPMのワークショップ、SDGsスタートアップ方法論の開発を行った。)

CSV(Creating Shared Value)、リーンスタートアップ、BRM(Benefit Realization Management)、ロジックモデルの普及など新しい手法・ツールなども取り入れながら現在手法開発は続いており、昨年より、ソーシャルPM研究会の成果物から「内閣府:地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」の中で「SDGsスタートアップ研究分科会」が立ち上がっている。
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高橋さんからは最後に「PMI50周年を迎えた今年、これからの3年間をどう研究会を運営していくか考えてほしい。研究会の方向を考える良いタイミングであるので皆で知恵を出し合って発展させていってほしい」という励ましと期待の言葉をいただきました。

ソーシャルPM研究会での学び・経験がどのように自身に生かされているか(藤井さん)
ソーシャルPM研究会は未来を語ることができる場である。これまで研究会での学びを元に、SDGコンパス、CSV、コレクティブインパクトなどをPMI日本フォーラムで発表することができた。
バックキャスティングで社会に対して自分のできることを考えるようになった。SDGsスタートアップ研究会や組織拡大委員会での活動など、進め方は研究会で培ったものである。
自分が直接出向いた熊本地震の支援は年5回に及んだが、現地の人たちとの話を整理する上で、ソーシャルPM研究会で学んだことを活用できた。
また大学での講義も担当するようになり、学生と一緒に「ありたい未来」を考えることも良い経験であった。
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藤井さんはさまざまな現場に飛び込み、ソーシャルPMとしての経験を積み上げていらっしゃり、わたしたちにとってひとつのロールモデルになる存在だと思いました。

(高橋さん)

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(藤井さん)

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参加者からは
• 東日本大震災時にステークホルダーマネジメントでどのような点に苦労したか。
• 過去のワークショップ(デザイン思考やステークホルダーマネジメントなど)のアウトプットがどのような形で生まれたか

などをもっと深く聴きたいというご意見をいただきました。

そろそろ来年度の活動を計画する時期となってきました。
今日のお話も踏まえて、オリエンテーションなどを活用して研究会での対話をより深め、アフターコロナ/ウィズコロナで形を変えながらも、高橋さんの提言する「次のステップ」に向けて、当会の資産を活かしながら皆で知恵を出し合って研究を続けていけるようにしたいと考えます。

文責:ソーシャルPM研究会 コミュニティマネジメント担当 鬼塚

PMI日本支部ソーシャルPM研究会ページ
https://www.pmi-japan.org/topics/pm1/

PMI日本支部ホームページ
https://www.pmi-japan.org/

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