若手の台頭とベテランの強かさ、新時代の激戦 - 2024年スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿

今年もスーパーフォーミュラが開幕した。

昨年の最終戦からのエントラント変更は以下の通り。

KCMG
国本雄資がインパルへ移籍。福住仁嶺がスリーボンドから移籍。

スリーボンド
福住がKCMGへ移籍。昨年SUPER GT、GTワールドチャレンジ・アジアに参戦していた三宅淳詞が加入。

無限
リアム・ローソンが離脱。岩佐歩夢が加入。

インパル
SUPER GTにも参戦している関口雄飛、WECにも参戦している平川亮が離脱。テオ・プルシェルが加入。国本がKCMGから移籍。

トムス
今年IMSAに参戦した宮田莉朋が離脱。坪井翔がINGINGから移籍。

INGING
坪井がトムスへ移籍。昨年途中まで参戦していた大湯都史樹が加入。

B-MAX
松下信治がTGMへ移籍。ラウール・ハイマンが離脱。昨年SUPER GTに参戦していた木村偉織が加入。

TGM
大草りき、ジャム・ボリュックバシュが離脱。Jujuが加入。松下がB-MAXから移籍。

中嶋
SUPER GTにも参戦している大津弘樹が離脱。昨年参戦していた山本尚貴が復帰。

開幕戦の舞台は鈴鹿。昨年の春のレースでは宮田が初優勝を飾った。

予選。Q1Aは太田格之進、Q1Bは野尻智紀がそれぞれトップタイムを記録した。ルーキーは明暗分かれ、岩佐と木村はQ2に進出、一方でプルシェル、Jujuはタイムを伸ばせずQ1で敗退となった。Q2では、野尻がアタック失敗でまさかの3番手タイム。Q1Aでトップタイムを記録した太田は好アタックを見せたが、彼を抑えてトップタイムを叩き出したのは阪口晴南。4年目にして初のポールポジションを獲得した。

予選結果
1.阪口晴南(INGING-トヨタ)
2.太田格之進(ダンディライアン-ホンダ)
3.野尻智紀(無限-ホンダ)
4.佐藤蓮(中嶋-ホンダ)
5.山本尚貴(中嶋-ホンダ)
6.山下健太(KONDO-トヨタ)
7.福住仁嶺(KCMG-トヨタ)
8.牧野任祐(ダンディライアン-ホンダ)
9.松下信治(TGM-ホンダ)
10.坪井翔(トムス-トヨタ)

決勝では、太田が出遅れてしまう。一方で3番手スタートの野尻、その後方の中嶋勢がロケットスタートを見せて、野尻、佐藤蓮、阪口の順で1周目を終える。2周目に小高一斗と国本が接触しクラッシュ。セーフティカーが出動する。リスタート後も順位は変わらなかったが、ピットウィンドウが開くと、山下健太がピットに入り素早いピットストップを見せる。また、山本もピットを素早く済ませる。その後、野尻が入り、野尻はそのままトップをキープすると、太田や阪口が入ると、山下は2位、山本は3位へと順位を上げる。そのまま順位は変わらず、野尻は3度目のチャンピオンに向けての好発進となった。山下と山本も含め、ベテラン勢が表彰台を占める結果となった。

決勝結果
1.野尻智紀(無限-ホンダ)
2.山下健太(KONDO-トヨタ)
3.山本尚貴(中嶋-ホンダ)
4.太田格之進(ダンディライアン-ホンダ)
5.佐藤蓮(中嶋-ホンダ)
6.福住仁嶺(KCMG-トヨタ)
7.阪口晴南(INGING-トヨタ)
8.松下信治(TGM-ホンダ)
9.岩佐歩夢(無限-ホンダ)
10.牧野任祐(ダンディライアン-ホンダ)

次戦はオートポリス。昨年はピット作戦とアウトラップで抜群の速さを見せたローソンが優勝した。今年はどのようになるのだろうか。お楽しみに。

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