激しいチーム争い!ここはよく抜けるモナコ! - 2024年フォーミュラE第8戦モナコeプリ

フォーミュラEが伝統のモナコに今年もやってきた。

前戦からのエントラント変更は以下の通り。

マクラーレン
サム・バードがFP1でクラッシュし手を骨折。それ以降のセッションはテイラ・バーナードが参戦。

予選では、グループステージからジャギュアとペンスキが速さを見せた。グループAはミッチ・エヴァンズ、グループBはストフェル・ファンドールネがそれぞれトップタイムを記録した。デュエルズでもその強さは相変わらずで、クウォーターファイナルで当たったペンスキはファンドールネのみ、ジャギュアは2台ともセミファイナルへ進出。セミファイナルでは、エヴァンズがパスカル・ヴェールラインに敗北。さらにファンドールネとニック・カシディがあたり、カシディが敗北。ファイナルはファンドールネとヴェールラインが当たることとなり、ジャギュアはファイナル進出ならず。最後まで接戦が続いたが、ヴェールラインがポールポジションを記録した。今季3回目。2列目にはジャギュアの2人が並んだ。

予選結果
1.P.ヴェールライン(ポルシェ)
2.S.ファンドールネ(ペンスキ-DS)
3.N.カシディ(ジャギュア)
4.M.エヴァンズ(ジャギュア)
5.J-E.ヴェルニュ(ペンスキ-DS)
6.S.ブエミ(エンヴィジョン-ジャギュア)
7.A.フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)
8.M.ギュンタ(マセラティ)
9.R.フレインス(エンヴィジョン-ジャギュア)
10.J.ダルバラ(マセラティ)

決勝はヴェールラインがリードしてスタート。しかし、ヴェールラインは序盤にアタックモードに入り順位を落とす。その後に他のドライバーが入ると予想したのだが、他のドライバーは序盤には入らず温存する。その最中、ラスカスでエドアルド・モルタラとニコ・ミュラが接触。ここでセーフティカーが出動する。ヴェールラインは有利になったかと思いきや、トップ1-2がジャギュア、3-4がペンスキとチームごとに並ぶ展開に。まず動いたのはジャギュア勢。2番手のカシディがペースをわざと落とし、トップのエヴァンズを逃がす。そして2回アタックモードを使わせた後にカシディが前に出て、同じことを繰り返し、エヴァンズが再びトップに出る。ペンスキも同様の作戦を取るが、ジャギュアほど上手くいかず、後ろのヴェールライン、オリヴァ・ロウランド、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタがジャン=エリック・ヴェルニュと接戦となる。結局、上位勢は変わらず、エヴァンズが今季初優勝で、2位にカシディが入りジャギュア1-2。3位にファンドールネ、4位にヴェルニュが入り3-4フィニッシュ。

決勝結果
1.M.エヴァンズ(ジャギュア)
2.N.カシディ(ジャギュア)(FL)
3.S.ファンドールネ(ペンスキ-DS)
4.J-E.ヴェルニュ(ペンスキ-DS)
5.P.ヴェールライン(ポルシェ)
6.O.ロウランド(ニッサン)
7.A.フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)
8.S.フェネストラズ(ニッサン)
9.M.ギュンタ(マセラティ)
10.N.ナト(アンドレッティ-ポルシェ)

ヴェールラインが相変わらずポイントリーダーだが、上位5人が25ポイント以内にひしめく展開となっており、まだどうなるかは分からない。次戦はベルリン。昨年はエヴァンズとカシディがそれぞれ優勝し、ジャギュアパワートレインが強い印象を与えた。今年も後半戦となるが、一層目が離せない。

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