いのちだいじにvsガンガンいこうぜ、珍事件も発生したアラバマを制したのは…? - 2024年インディカー・シリーズ第3戦アラバマグランプリ

今年も芸術の街、アラバマにインディカーが帰ってきた。

前戦からのエントラント変更は以下の通り。

RWR
ノウラン・シーゲルが今回は参戦しない。一昨年GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦していたルカ・ギオットが加入。

舞台はバーバー・モータースポーツ・パーク。狭いアメリカンスタイルのサーキットで、毎年燃費・ピット作戦によって勝敗が決まるサーキットである。

ポールスタートはスコット・マクロクリン。そのままホールショットを決め、トップを維持。その後ろにはウィル・パウアがつけた。後方ではクラッシュが起きたが、そのままレース続行。しかし、クリスチャン・ラスムッセンが後方でスピンし、イエローコーション。そのタイミングでサンティノ・フェルッチらがピットに入り、変則的な3ストップを取ろうとする。リスタートした後、マクロクリン、パウア辺りは早めにピットに入り3ストップ作戦へ。一方のアレックス・パロウらはできるだけ引っ張り2ストップ作戦を取る。その後にアレクサンダ・ロッシがタイヤが外れストップ。2回目のフルコースコーションとなる。ここで2ストッパー勢が一気に有利になる。燃料に余裕が出てきて3ストップともそんなに差がなくなり勝ちに近づく。しかし、またもやラスムッセンがクラッシュ。2ストップ勢は微妙に燃料が足りない状況となり、燃費走行を余儀なくされる。またスコット・ディクソンら一部のドライバーは途中でピットに入り3ストップへと変更する。そんな中欄干にあった人形が落下してしまうという珍事件も発生する。レースの話に戻るが、3ストッパー勢が圧倒的に有利となり、マクロクリンがそのまま優勝。今季初優勝。2位にパウアが入り、ペンスキ1-2で開幕戦のP2Pの違反の雪辱を果たした。3位には初表彰台のリナス・ルンドクヴィストが入った。

結果
1.S.マクロクリン(ペンスキ-シェヴロレイ)(MLL)
2.W.パウア(ペンスキ-シェヴロレイ)(LL)
3.L.ルンドクヴィスト(CGR-ホンダ)(LL)
4.F.ロウゼンクウィスト(アンドレッティ-ホンダ)(LL)
5.A.パロウ(CGR-ホンダ)(LL)
6.C.ルンドガード(RLL-ホンダ)
7.S.フェルッチ(フォイト-シェヴロレイ)(LL)
8.C.ハータ(カーブ-ホンダ)
9.M.アームストロン(CGR-ホンダ)
10.K.カークウッド(アンドレッティ-ホンダ)
11.G.レイホール(RLL-ホンダ)
12.R.グロジャン(ジャンコウズ-シェヴロレイ)
13.J.ハーヴィ(DCR-シェヴロレイ)
14.K.シンプソン(CGR-ホンダ)
15.S.ディクソン(CGR-ホンダ)
16.J.ニューガーデン(ペンスキ-シェヴロレイ)
17.R.フェーカイ(カーペンタ-シェヴロレイ)
18.M.エリクソン(アンドレッティ-ホンダ)
19.T.ブロンクヴィスト(MSR-ホンダ)
20.A.カナピノ(ジャンコウズ-シェヴロレイ)
21.L.ギオット(RWR-シェヴロレイ)
22.T.プルシェル(マクラーレン-シェヴロレイ)
23.P.オワルド(マクラーレン-シェヴロレイ)
24.C.ラスムッセン(カーペンタ-シェヴロレイ)
25.A.ロッシ(マクラーレン-シェヴロレイ)
26.S.R.ロブ(フォイト-シェヴロレイ)
27.P.フィッティパルディ(RLL-ホンダ)

ポイントランキングはコルトン・ハータがトップに出るが、ハータ、パウア、パロウ、ディクソンが7ポイントにひしめき合う展開。次戦はインディGP。パロウが昨年圧倒的な強さを見せ始めたのが、インディGPである。注目すべきレースとなるだろう。

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