世界が美しいから

 毎日必死に生きている。平気そうに見せるふりはちょっと上手になったけれど、毎日毎日死にそうになりながら、それでもなんとか生きている。
 わたしがまだ生きているのは、世界に絶望していないから。この世界は美しく、いなくなってしまうには惜しい。わたしをとりまく世界を美しくしてくれているのは間違いなくたくさんの人たちのおかげで、わたしはそのおかげでまだ死ねずに今日を彷徨っている。
 美しい世界に、もう少しだけ身をおいていたい。可能なら、わたしもその美しい世界の一員でありたい。だからまだ、なんとか生きている。世界に絶望するまでは、わたしはきっとここにいるよ。

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