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Intel 13/14世代CPUの不具合問題【深刻で厄介】

2024年6月に、Intel Core 第13・14世代デスクトップ プロセッサの不安定動作について発表がありました。(※現状ノートPCは対象外)

ゲームがクラッシュしてしまう」「特定のソフトウェアが正常に動作しない」などが主な症状で、初期不良とは異なり数か月の使用後に発症する事例が多いようです。

Intel 13世代および14世代 Core i5・i7・i9プロセッサ(デスクトップ版)」が対象です。

特にK付きのハイスペックモデルの事例が多かったようですが、K無しモデルでも同様の症状が出ているようです。

不具合の原因はIntelのマイクロコードだったようです。アルゴリズムが誤動作し動作電圧の上昇が起こってしまうとのこと。

先日、各マザーボードメーカーより、マイクロコード修正パッチ「0x129」が適用されたBIOSプログラムが公開されました。

加えてIntelは、対象CPUの保証を2年間延長する予定とも発表しています。

現時点で不具合の症状が出ている場合

今、まさに13・14世代 Intel Core CPUを使用中で、ゲームのクラッシュが多発したり、特定のソフトウェアがインストールできない場合です。

CPUの損傷は治らない

それらの不具合が生じていてすでに損傷しているCPUは、BIOSのアップデートでも修復できません。

ここが厄介なところで、ソフトやハードの相性問題などとは異なり、CPU自体がダメージを受けているのです。(=CPU交換を行う必要がある)

そのため、もしメーカー製PCやBTOショップ経由で13/14世代Intel CPU(i5以上)搭載のPCを購入された方で症状が出ている場合は、それらのショップに問い合わせるのが良いでしょう。

自作PCの場合で症状が出ている場合には早急にインテルサポート窓口へ問い合わせをおすすめします。(※手元のCPUが正規販売店から購入したものに限られるのも注意点です)

インテル・カスタマーサポート
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/contact-us.html#support-intel-products_873
電話:0120-829-807 9:00-17:00(土日、祝日を除く)

現時点で不具合の症状が無い場合

現状で不安定動作などの症状が無い場合には、各マザーボードメーカーからの修正パッチが適用された最新BIOSにアップデートする必要があります。(※Windows Updateでは配布されないらしい…)

また、第13/14世代Intel Coreデスクトッププロセッサーでは「Intelデフォルト設定(Intel Default Settings)」を使用するよう推奨されています。

※Intelデフォルト設定は最新BIOSにアップデートすることでマザーボードのCPU設定に出てきます。(マザーボードメーカーごとに設定方法は異なる)

これらのBIOSアップデートと設定方法はそれなりの経験と知識が無いと難しいです。

正確なマザーボード名で入手したBIOSファイルを、適切な方法でアップデートしないとPCの起動自体ができなくなったりする恐れがある

そのため、購入したPCがメーカー製だったりBTOショップのものならそれらのショップに相談してみるのも良いでしょう。

完全に自作されたPCの場合には、自分で良く調べて慎重に行うか、信頼できてお願いできそうなショップや友人を頼るのも手です。

自力でBIOSアップデートする際の注意点

現在利用しているマザーボードメーカーサイトから、BIOSアップデート(2024年8月付近)で「Update CPU microcode to 0x129」に近い記載のあるものを選びます。

この際に、正確なマザーボード名で検索する必要があります。(バリエーションが非常に多いため)

BIOSアップデートにはUSBメモリを使った方法や、マザーボード側だけで行える機種もあるので各メーカーで最適な方法を選びましょう。


Intelのこの問題はまだまだ大きくなっていきそうな雰囲気なので、今後も見守っていきます。

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