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ブクガ終幕

2021年5月31日

Maison Book Girl (以下ブクガ)が削除された。事実上の活動終了。
あまりにも唐突に。なんの予告もなく、今日のワンマン終了後にHPが削除されてしまった。
ブクガを知った時から、自分の中ではこれは最新最先端のパンクだと認識していた。
ブクガは、パンクから生まれたサブジャンル、いわゆるポストパンクのひとつの到達点だった。
"無秩序な破壊衝動"というオールドスクールなパンクがテンプレ化し商業化していくことに対するアンチテーゼとしての、"秩序ある理知的な解体と再構築"が、現代音楽や実験音楽と呼ばれるものであり、それをアイドルポップスに落とし込むことでアイドルという概念すら解体し再構築したグループ、"無秩序な破壊衝動"のBiSに対しての"秩序ある理知的な解体と再構築"、それがブクガだったと思う。
ブクガは何重にも重なった入れ子構造を持つが故に難解なグループだった。
そんなに回数を見たわけではないが、ブクガのステージは静謐でありながら野心的で革新的だった。
歌い、踊ってこそのアイドルのステージに、歌わない、踊らない、動かないという演出をなんの躊躇いもなくぶち込んでくる。
25分セトリに10分以上のインスト曲を入れてくる。しかもその曲のハイライトはメンバー1人残して他のメンバーは捌けてしまう。残されたメンバーは1分弱微動だにしない。
こんな緊張感のあるライブ、アイドルではまずお目にかかれない。
アイドルのステージをコンテンポラリーアートのレベルまで引き上げた唯一無二の存在だった。その終わり方までも実にアーティスティックでブクガらしい終わり方だった。

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