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新アルバム作ったよ。10/31 M3-2021秋で頒布スタート。

しばらく投稿してなかったけど、何してたかと言えばアルバム作ってますた。
あとロードバイク乗ってました。
買っちまったよ、De Rosa IDOL。

さて、驚きなのは、ハヤカワP名義のオリジナル曲のアルバムとして、こいつで10枚目ってことだ。
え、そんなに作ってたの!?
そりゃ年も取るよな。

2021/10/31に東京流通センターにて開催される同人音楽即売会「M3-2021秋」にて頒布スタートします。
同人界隈にうとい方のために説明すると、「頒布」ってのはぶっちゃけて言うと売るってことです。

スペースは第一展示場 J-20です。しくよろ。

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『TWO GHOSTS』
01.8月のゴーストロア(wandering in the night)
02.ルサールカ
03.ロストサマーロストガール
04.トラツグミの森(behind me)
05.ナギサチル
06.ユーゲントナイフ
07.冬の葬列
08.stigmatized property
09.月に吼える

頒布価格¥1,000

ちなみにタイトルの『TWO GHOSTS』はTHE MODSの名曲『TWO PUNKS』から。なんでだ。

今回ボーカルはVOCALOIDではなく、Synthesizer Vの小春六花AIとSaki AIです。
クロスフェード聴いてもらえるとわかるけど、もはや人間。AI合成音声ってすごい。
いや、そこまでやるなら人間に歌わせろよ、という気持ちもないわけではないのだが、今はAI系合成音声の気持ちなのだ。知らんけど。

VOCALOIDを始めた2008年頃は「人間が歌うとかもう飽きた……時代は合成音声」とか思ってました。
これはホントで、当時人間の歌ってものに飽きていた。
いや、正確には2007年頃からAUTO-TUNEを使用したケロ声の楽曲を耳にすることが増えた結果、人間の歌に飽きていることに気付いた、ということなんだと思う。

それから時は流れて2021年のオレにとって、合成音声だけど人間にかなり近付いた声、が熱い。
そういうことだと思ってもらいたい。

楽曲解説

01.8月のゴーストロア(wandering in the night)
前作にも収録した曲のリメイク。同人はこういうことできるから自由だなぁ。商業だったら前作をすぐリメイクってあり得ないもんね。
去年の夏に7日間連続でニコニコに曲をUPした時の1曲です。
正直言うと、当時の作っている最中は自分でもそんなに良さがわかっていなかった。
動画としてUPしたのを見て「あ、これいい曲ですね」って気付いた。
ギターをちょっと追加して、ドラムを完全に入れ替えてます。

02.ルサールカ
アイドルが歌うような曲を作ろうと思った。
アルバムのテーマの一つにシューゲイザーってのがあるんだけど、アイドル・シューゲイザー楽曲として悪くないんじゃないかと思う。
フィードバック音はBlue cat audioのAcouFiendというプラグインを使って作っている。これ、かなりすごい。

03.ロストサマーロストガール
昔書いた曲で使ったテーマ「夏が終わった後、誰も君を覚えていなかった」をもう一度引っ張り出してみた。リサイクル。
菊地秀行の『インベーダーサマー』や飛火野耀の『もうひとつの夏へ』の雰囲気に『時をかける少女』を足したイメージ。
ジュブナイルな、スニーカー文庫って感じの曲です。

04.トラツグミの森(behind me)
これも昨年夏の7連投曲のうちの一つ。リメイクです。
ってもこれに関してはボーカルだけを入れ替えた感じかな。ミックスはもちろん変わっていますが。
AI合成音声でどこまで人間に近づけるか、ってのをやってみた。
楽曲としては……coccoですかね、これ。

05.ナギサチル
結果としてチルにならなかったなぁ、という曲。
シューゲイザー&チルアウト、をテーマに作ってみたのだけれど。
楽曲のイメージとしては、アーサー・C・クラークの『地球幼年期の終わり』で、新しい世代の人類に取り残されたオールドタイプが海辺でチルアウトなシーンがあった気がするんだよ。だいぶ昔に読んだから記憶が虚ろなんだけど。
なので、人類最後の日は渚でビール飲んで好きな曲聴いて過ごそうぜ、っていう曲です。

06.ユーゲントナイフ
当初このアルバムは『GHOST FROM TOKYO』ってタイトルだったんだけど、この曲とラストの曲ができたことでTOKYOじゃねーな、ということになりました。
多分、終戦記念日に書いた曲だと思う。
じゃあ、なぜ日本じゃなくドイツなんだ!? という話だが、イメージが出てきたんだから仕方あるまいよ。
現代と地続きな歴史上の事件を題材に曲を書くってのは、今までやったことがなかった。誰もこの目で見ていない大昔ならいざ知らず、20世紀はちょっとまずかろうよ、という自制心があった。
ただ、自分も年を重ねて、そういうことも曲の形で出してもいいんじゃないか、って気がしてきたので。
誰も幸せにならない話。

07.冬の葬列
この曲と次の曲はLofi Hip hopにきっちり歌を載せた曲を作る、という目的で書いています。出来は皆様に委ねます。
題材は大塚英志『冬の教室』をイメージしました。
何もかもが終わった後、雪で外界と隔絶された街で生きていく、ってイメージからは、もういくらでも曲書けそうな気がする。
表紙の鶴田謙二氏の絵もいいんだよなー、あの本。

08.stigmatized property
事故物件の歌。Lofi Hip hopにAメロ・Bメロ・サビのメロディをきっちり載せようを目標に作った曲。
アンニュイな雰囲気に似合う都会のオサレな歌詞が書けなくて……。
  アンニュイ → 気怠い → 生命力ない → ……霊!?
  都会で霊のいる場所 → 事故物件!?
という連想で歌詞が作られています。
だって、そんなシティポップ的な感性、オレに無いもんな。

09.月に吼える
人外曲。滅びてしまったオオカミをイメージしてます。オオカミの霊、かな。
レゲエっぽく始まるのに、サビからなんだか重低音がBUCK-TICKする感じになってしまって……。
もう開き直って、BUCK-TICKの『キラメキの中で……』にも出てくるティンパニの三連・歪ませてダブ風ディレイをぶっ込んでみました。
しっかりハマってくれて嬉しい。
ちなみに調べてないけれど、サビのコード進行で『桃色吐息』が歌える気がする。

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