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PR/Creative Director(持論)

まずCreative Directorってどんな職業なの?と聞かれることが多いので、この記事で回答しておきます。

前置き

0、クリエイティブディレクターの定義

 クリエイティブディレクターって何?この問いかけは自分自身も、明確な答えができたわけではないから、自分自身に問い続けて来た。

実際、今まで好きなことをやりたいと色んなことに手をつけまくり、うまくいかないことの方が多く、スタートアップで戦略PRとして試行錯誤動き回り、PR会社でプランニングをしたり、イベントをしたり、ITの受託開発,システム開発、営業色んな業種を回り歩き、可能性を広げるために、色々なもので実験しながら、自分自身に問いかけ続けて来た。

誰よりも面白いものを、クリエイティブを生み出せる自信があったが、うまくいかないことも多くあったから、自問自答し続けた。

かつては広告制作の専門家のことだったらしい、TVCMや新聞広告を作るチームのリーダーだった、しかし、現代はマスメディアなどの第三者だけでは、うまく機能しなくなっている。ただTVCMに出せば売れるわけではない。
今は昔のマスメディアのように、一人の消費行動に影響を与えるものが増えすぎた。
現代においては、技術/デジタル/PR全てを統合したプロモーションを設計しなければならない。
そして、これはどんどん広がっている。

今私は、番組のプロデュース、教育、新規事業開発、ブランドの立ち上げ、飲食店プロモーション、採用/人事のプランニングなど、今までのクリエイティブディレクターとは違う、広告制作だけにとどまらない。
クライアントが、持続的に成長するために、事業開発/ブランディング/プロモーションなんでもサポートする。

本質にしか僕は興味ないので、ただ売り上げをあげるために、TVに露出したい、そんなことは受け付けません。そんなの、今求められるクリエイティブディレクターの仕事でもないと思う。

『今ないものを構想し、実現する。』
これがクリエイティブディレクターだと思っている。

1、求められる役割

 確かに技術進歩が進み、便利になった。なんでも手に入るようになった。
しかし、それと合わせて、同じ質で同じ価格のものが増えすぎた。
同じばかりのものが溢れて、選択しずらくなった、どれがいいの、これで本当に良かったかな?と。全ての質が高まったことで、素直に感情を愛情を感じ取れなくなってしまっている。

皆美味しいものを食べたいし、本当に求めれるものが欲しい。気持ちを揺さぶられたい。感動するものをみたい。
心をほっこり温めたい時が来る。幸せを感じたいと思う。
機械化が進み、人間どもが感情を失ったら俺は終わりだと思う。

そんな時代に何が必要なのか?
こんな論理的で効率的で、正解ばかり溢れかえった世界において何が必要なのか?
逆に一見不正解に見えるような、論理や数字で測りきれない、
表現/映画/ダンス/アート/音楽そういったものに、人々の欲望を突き動かす。

そこに共通しているものは、『瞬間の衝撃』だと思っている
つまり、論理や、常識、数値では予測不能な変化を与えることが必要である。
つまりは、『非連続の変化』を与え続けることができるクリエイティブディレクターの存在が必要になってきている。

だから、業種の壁を超え、言語の壁を超え、様々なジャンルを超え動くのは必然。だから、僕はルールにとらわれず、みんなの思う正解の方法ではなく、面白いと思う方だけに自分のコンパスを向け続けてきた。

その先にしか、『瞬間の衝撃』は訪れない。

2、クリエイティブディレクターに必要な技術は?

 では、どうやってクリエイティブディレクターになれるかですよね。
自分でも、そう簡単ではないとわかっています。実際基本的には、電博で10年20年経験を積んでようやくたどりつけるような役職であったから。かといって、そこでじゃあ無理かと、諦めていたら、なんの変化も訪れないし、
どんどん、面白いことがなくなっていく気がしてやまないです。

しかし、確かに今はない別解を生み出し、変化を与え続ける人です。そんな簡単ではない。それを実現するためには、『想い』『教養』『最低限の知識』が必要だと思っている。

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『想い』がなぜ必要なのか?まず前提として、クリエイティブディレクターの仕事において、検索しても、本読んでも答えは出てきません。今はない別解を生み出す必要があるのです。幅広い知識,経験,様々なことを持ち合わせ、変化を与えるのです。中途半端な想いであれば、途中でやめるでしょう。これぐらいでいいか?と、このくらいやればクライアントは納得するだろうと、それでは、何も変わらない。妥協したものに、人の心は動かない。

『教養』も必要になってくる。これは最初僕もあまりしっくりはきていませんでした。面白ければ、いいものであればそれ以外なんでもいいと。
しかし、今回のコロナの件でもそうですが、あなたの企画が間違った方に人を動かし、社会的に死者を数万人出す方に動かす可能性もある、変化を与える人間にはそれだけの責任が伴います。
あなたの企画が、誰かを傷つけたり、社会に悪影響を与える可能性があるのです。
今何が世界で起きていて、今までの歴史でどのように失敗したのか、アート,社会の状況,政治など様々な幅広い視野を持って、取り組まなければならない。

上の2つを持った上で、最低でも以下の知識をもち、どれかにおいて圧倒的な専門性を持っていなければならない。
 「コピーライティング」
 「編集」
 「デザイン」
 「動画」
 「テクノロジー」
 「SNS」

さらには、法/金融関係に関する知識も必要であるが、まずは上記の内容は最低網羅して、一つにおいて専門性をもち、ひたすら現場で実践する方がいいです。現場で実務に入れば、自ずと、法も金融も関わってくるはずなので、

そして、ただ知識をつけても意味はない、それを時代の変化に合わせてアップデートし続けるのです。半年前に学んだ知識はそのままではもう使えない。

最後に

 色々話しましたが、自分もまだまだだと思っています。それでも、全てが便利になっていく世界において、人から『感情』を失わせないことこそが重要だと確信しています。

みんなも、いい変化を与える続ける誰かになってほしい。これがそのきっかけになれば、本望です。



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