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どんど焼きとは? 各地言い方の違いとか

おはようございます。久々のブログですなんかすいません。
Twitterでどんど焼きのネタが上がってたので、遅ればせながらテーマとさせていただきます。

どんど焼きに遭遇したことがありませんわたくし。
三が日に神社の裏で古いお守りや御札、破魔矢のお焚き上げミニサイズを見たことがありますが、最近やってないですね…
都市部に住んでるとこんなものかもしれません。

このどんど焼き、目的がなんか各寺社仏閣によって違うようなんです。

どんど焼きとは、しめ縄やお正月飾り、古いお守りやお札を神社やお寺でお焚き上げする火祭り行事です。 お正月にお迎えした歳神様がどんど焼きの煙とともにお帰りになるのを、感謝をこめてお見送りするための行事とされています。

https://www.yutokusan.jp/media/701/

「どんど焼き」は小正月の行事で、左義長(三毬杖・さぎちょう)という日本全国で広く見られる習俗の一つである。 新潟県では「賽の神」を奉り、正月のお飾り、書初め等を持ち寄り、それを燃やす事によって、家内安全、商売繁盛、五穀豊穣などを願う、というものである。

https://n-story.jp/localculture/

歳神様のお見送り説
お願いを神様に託す説

既にこの時点で別れましたね。
わたし知ってたのは後者で、書き初めをお焚き上げするのは「字がうまくなるように」という願いを込めてのことだそうです。
うちは書き初めどうしてたかなあ、新聞回収に出してたような、いや流石にそれはないか。でも引っ越しの多い家庭だったのでその都度廃棄してたんじゃないかと思います。

その割に謎の物体が四度の引っ越しでも失われていないことがあって、小学生のころに粘土でわたしが作った「友達の頭部像」
しかも謎に水色に塗りたくった置物がまだ残っています。暗闇で見ると呪いの気配を感じます。当時の友達の名前も顔も忘れましたが、なんかごめんよ…特級呪物にしてしまって…
なんで水色に塗ってしまったんだろう、ゾンビかよ。

そもそも「どんど焼き」ですが、各地で呼び方が違うようなんです。
このブログで使っているトップ画像は、ユーザーさんが提供してくれたフォトギャラリーからなんですが、写真リストの中の一枚には「左義長」と書いてふりがなに「とんど」と振ってありました。外国人で日本語に堪能な方多いですが、一気に自信をなくしてしまうような無理やりな読み方です。
まあ、地名にも多いですけどね。

ちょっとばかり話がズレますが、調べたら地元神社でも規模は小さいですが「どんと焼き」やっているようです。1/15の正午から、焚き火台みたいなものを用意し行われる小規模なもの。燃やされるのは古いお札やお守り、破魔矢。書き初めはないようです。
このお焚き上げの火でお餅をあぶり、五分も経てば食べ頃。神社側が用意してくれるお汁粉(ぜんざいという記述ではないですが、こちらはぜんざいもお汁粉と呼ぶ、関西人に間違いなく怒られる雑な地域です)に入れて食べ、一年の息災を願うそうです。
場所が神社なだけに、神主さんが正装で現れちゃんとお祓いをしての儀式のようです。

ちょっと待て。
ここですでに「どんど焼き」ではなくて「どんと焼き」です。日本各地でどのように呼ばれているのか興味が出てきましたね。

ちょっとだけ調べてみましょう。
徹底的に調べるとたぶん大学のレポートレベルになり、他の仕事ができなくなるのでちょこっとだけですが…

東北地方/どんと焼きがほとんど
地元は首都圏しかも東北からはちと遠いんですが、呼び方は東北地方式のようですね。

東京圏/どんど焼き
冒頭で述べたやつですね。小説などにも描写が出てきますが、たいていはこの東京のどんど焼きのようです。

京都・滋賀・岐阜・愛知、北陸/左義長

出ました左義長。

特に福井県勝山市、滋賀県近江八幡市の「左義長まつり」は豪華な山車(だし)が街に繰り出すなど見どころが多く、各県を代表する観光イベントとなっています。

https://www.jalan.net/news/article/500091/

なんですか山車って。
なんだかわからないけどどんど焼きをやるだけでは事足りず、大々的なお祭りになっている様子。若い衆がふんどし一丁でやる儀式もあるそうです。
いいぞもっとやれ。景気のいい話は大好きだ。

近畿・中国/とんど焼き
広島にいたことあるんですが、やっぱり都市部に住んでましてとんと見かけたことありません。そりゃ繁華街のど真ん中で焚き火はできませんわな。
もしかしたら、近くにある大手(大手?)の歴史ある寺社でやってたかも。ただ、わたし進学校だったんで休みじゃなかった可能性が。この週休二日の時代に、土曜日も授業あったんですよしくしく。(補足・今も進学校はそうみたいですね)

九州/鬼火たき・ほんけんぎょう

…ほんけんぎょうって何???
鬼火はまあわかります。なんとなく。鬼神様いますし。
ほんけんぎょうの意味を調べてみました。

結果
ネットではわからん

国会図書館や国文学資料館あたりで民俗学の文献当たらないと駄目です。
大学で死ぬほどレジュメやレポート書いてきた(所属ゼミが鬼だった)わたしの勘がそう言っています。
ギョウはたぶん行(修行の行)だと思うんですが、ホンケンがわからない。適当に当て字すると九州の神様から怒られるので、この件はおいとかせてください…

沖縄/ドンド焼き
琉球王国時代からやっていたのか、日本と交流(まあ一方的だったですが)が始まってから伝わってきたのか、これまた文献を漁らないとわからないんですが、沖縄にもちゃんとありました。

正月飾りや前年のお守り・お札を燃やすんですが、何しろ大量なので一週間くらいかけてお焚き上げするそうです。沖縄のかたがたは信心深いんですね。カタカナの理由もちょっとわかりませんでした。やまとことば(沖縄語ではない日本本土の言葉)だからでしょうか。

遠く離れた東京圏とおなじ「どんど」なのが興味深い。これ、下手すると卒論か修論にできるネタですよ。民俗学やってる方、ネタにしてください雑誌に載ったら読みますんで。

というわけで「どんど焼き」各地の呼び方でした。
日本中で名前を変えながらも行われているというところが面白いですね。発祥はどこなんでしょう。古いお札などが溜まっていく一方で困り果てた神社仏閣が、じゃあ焼いちゃおうという話になったんでしょうか。それとも昔は各戸個人的にやっていたものがスケールアップしたんでしょうか。
このあたりも学生さんに任せます…むり…仕事してるとむり……(泣)

さて、あなたの地域ではどう呼んでますか。
近畿あたりは「どんと」と「左義長」が混在してるようで、面白そうですね。

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