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子育てがストレスフリーになる、たった1つの考え方

どうも、タジです。

突然ですが「離島」って響き、いいですよね。

沖縄旅行も、本島は観光客がたくさんでゴミゴミしていますが、石垣島まで行くと、とてもゆっくりできます。

「離れる」って言葉が「開放される」ことを連想させるのか、そこにいるだけでとてもリラックスできるのです。

さて、私は周りからも子煩悩だと言われますが、子育てにあまりストレスを感じていません。

一方で、ショッピングセンターやスーパーに行くと、「早くしなさい!」「何をしてるの!」という怒鳴り声が聞こえてくることもめずらしくなく、子育てにストレスを抱えている人が多い印象を持ちます。

そんな私も昔から子ども好きだったわけではありません。
むしろ海ちゃんが産まれるまでは、扱い方が分からず苦手な方でした。

それがなぜ今のように子煩悩&ストレスフリーになれたのか。
それは、一見何の関係もない「離島」と「子育て」が、=(イコール)で結びついたからです。

最高の子育て

海ちゃんが産まれてすぐ、いくつか育児本を購入しました。
その中の一つで、バイブルになっているのがこちら。

この本はタイトルの通り「最高の子育て」方法を科学的な知見から紹介しています。

その中で最も感銘を受けたのが、最後の55項目の次の部分でした。


子どもは「離島のような時間」をくれる
|離島で過ごす休日の初日、歩くペースが速すぎる自分に気づいた経験はないですか?少し時間が経てば、リラックスして新しい環境のペースになじむことができます。その場にそぐわないデジタル機器はしまいこむ。通りすがりの人にほほえみかけるようになるのは、相手もそうしてくれるから。話し方がゆっくりになり、1日を流れにまかせて過ごすようになります。

幼い子どもは、人をスローダウンさせます
|世界を心から楽しむ娘の気持ちは、こちらにも伝染します。子育てを産前のあわただしいスピードに押し込めようとすると、娘は不機嫌になり、私はピリピリすることでしょう。子どものペースを受け入れるほうが、一緒にいる時間が楽しくなります。

出典元:最高の子育てベスト55


妻は本を読まない人なのですが、育児疲れが見えはじめたころ「この部分だけでいいから読んでみて」と本を渡したら、ボロボロと涙を流して読んでいました。
(本当にこの部分しか読みませんでしたが…)

子どもは「楽しみ」をみつける天才

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実際の「離島」には石垣島(&竹富島)にしか行ったことがありませんが、「海外旅行」に置き換えてもしっくりきます。

私は妻といくつかの国をめぐりましたが、周りの景色や草花に目をとめては感動し、スマホに手を伸ばすこともなくのんびりと歩きながら、素敵な時間を過ごしました。

なぜ離島や海外に行くと、このようにゆっくりと時間を過ごすことができるのかというと、それは非日常を楽しもうという姿勢があるから。

特に海外だと完全に仕事やプライベートをシャットアウトできるため、楽しむスイッチが入りやすいというのもあります。

同じ非日常でも、出張でビジネスホテルに泊まるときには、そこにキレイな草花が飾ってあったとしても足をとめて感動することは少ないです。

それは私にビジネスホテルを楽しもうという姿勢がないから。
仕事で来ているので、楽しむスイッチが入りにくいのです。


一方で、子どもは常に楽しむスイッチがオン。

私たちにとってありふれた日常でも、小さな子どもにとっては感動の連続で、足をとめて確認したいほど周りは興味にあふれているのです。

それを私たち目線で考えてしまうから「早くしなさい!」「何をしているの!」という言葉が出てくるのでしょう。

もし海外旅行に来ていて、自分はゆっくりしたいのにパートナーにこのような言葉でせかされたら面白くないですよね。

それと同じことを、子どもにもしてはいけないのです。

子どもの見る世界

子どもに見えている世界は、私たちが見ている世界とはまったくの別物。
この視点が持てるか持てないかが、大きな違いになります。

数年前の母の日に、海外のこちらの動画が話題になりました。

タイトルは「A Normal Day(普通の日)」。
ママにとってはいつもと変わらない慌ただしい日が、子どもには特別な日に映っていた、という内容の動画です。

仕事から帰ってきたパパが、ママとお姉ちゃんに「今日はどんな1日だった?」と同じ質問をすると、まったく違う答えが返ってきます。

ママ「いつものようにお姉ちゃんが妹を泣かせていたわ」
「妹がすごくかわいいの!」

ママ「いつものようにスーパーでは子どもたちが商品を散らかしていたわ」
「お買い物もとっても楽しかったわ!」

ママ「お姉ちゃんがケーキをひっくり返して大変だったわ」
「ケーキは落としちゃったけど、それをひろってママと食べたのが最高だったわ!」

ママ「でもこんなのはいつも通り、普通の1日だったわ」
「今日は最高の1日ね!」


この動画も、妻に見せたら号泣していました!笑


海ちゃんと一緒に散歩していると「鳥さんおはよう」とか「お花のにおいかいでくる」とか、私が目にもとめないものに反応しては、全身で楽しんでいるのを感じます。

この感性は、本当に素直でステキでまぶしいくらい。
子どもにとっては毎日が最高の1日に映っているのだと、海ちゃんを見ているとつくづく思います。

心にゆとりを

日本は子育て環境が悪いとか、周囲の理解がないとか言われていますが、そういったものはすぐに変わるものではありません。

そこに原因を見出す前に、子育てに疲れ、悩み、ストレスを感じはじめたら、子どもが見ている世界を一緒に感じてみてほしいと思います。

スマホやTVを遠ざけ、子どもが足を止めたら大人も一緒に立ち止まり、子どもが発見し興味を持ったものを一緒に見てあげればよいのです。

そこにはまるで離島のような、とてもゆっくりとした時間が流れるステキな世界が広がっていることでしょう。

子どもに目線をあわせることで、心にゆとりが生まれます。
自分も一緒に楽しんでいれば「早くしなさい!」「何をしているの!」なんて言葉も出てきません。

「ゆっくりしている時間なんてないよ!」

と思われるかもしれませんが、そういう場合、そもそも自分基準で時間設定していることが多いです。

自分ひとりなら20分で済むスーパーの買い物も、子どもと一緒では40分かかるかもしれません。

それなら最初から40分確保して、その前後のスケジュールを組む必要があります。

せっかく離島に滞在しているのに、スケジュールをキツキツに入れてゆっくりできないのは残念です。

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子どもにとってのスーパーは、刺激の宝庫。
リアルお買い物ごっこができる貴重な体験の場でもあるのです。

私の場合ですが、海ちゃんがカゴを持ちたいと言えば持たせ、商品を入れたければ入れさせます。
入れる物はたいていお菓子ですので、そこまで他のお客さんの迷惑になりません。

そして私の買い物が終われば「はい、お買い物ごっこ終了ね」と言って商品を戻します。

本人もやりたいことをやらせてもらえているので怒りません。
時間がないからと頭ごなしに「ダメ」と言うから反発するのです。

子どもとの時間をつくる

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それでもスーパーに40分もかかっていたら、そのしわ寄せがどこかに来ます。時間は有限ですからね。

そのために、子どもが産まれたらライフスタイルを見直すことも必要です。

冒頭に紹介した本にも、「子どもが小さいうちは(できるだけ)仕事を減らす」と書いてありました。

私の場合ですが、海ちゃんが産まれたのをきっかけに見直したものに次にようなものがあります。

・小学生から続けていたスポーツを引退した
・仕事は定時に帰るようにした(空気を読まないようにした)
・飲み会にほとんど行かなくなった
・TVもほとんど見なくなった

こうして自分にかけていた時間を削って、海ちゃんとの時間をつくりました。
いずれ子どもに手がかからなくなったら、自分の時間を取り戻せばいいと考えています。

「我慢している」とはまったく感じません。
なぜなら海ちゃんとの時間が最高に楽しく幸せで、「小さい時だけ」だと思うほど、とてもかけがえのない贅沢な時間をもらっていると感じているからです。

さいごに

独身のうちは自分に時間もお金もかけられますが、子どもがいればそうもいきません。
しかし、それは決してマイナスに捉えることではないのです。

なぜなら、子どもは毎日「離島にいる時間」をプレゼントしてくれるのですから。

『最高の子育てベスト55』は、他にも子育てに役立つ情報が満載ですので、子育て中の方はぜひ手にとってみてください。

それでは。

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