YUKI

1級建築士。2019年からハーバード大学院にて都市建築学専攻(MAUD)に在学中。現れ…

YUKI

1級建築士。2019年からハーバード大学院にて都市建築学専攻(MAUD)に在学中。現れてはこぼれ落ちていく日々の気づきや発見を忘れないうちに書き留めたいと常々思っている。が続かない。

最近の記事

建築を語ることば:ポートフォリオをつくるときに英訳して初めてきづいたこと

単語は窓のようだと思う。同じ風景が周りに広がっているとして、どの向きにどんな形の窓をあけるかで、見えるものや感じることはガラッと違う。比喩でなく見える世界が変わるのだ。ましてや、言語が変わったら、それどころではない。そういう話。 日本の意匠建築教育(とりあえず意匠の語彙の違和感には目をつぶって、設備、構造、意匠でイメージするいわゆる意匠系)には、ユニークな価値観とそれらを表す言葉がある。大学に入るまで、建築に興味がなかった自分(高校生のころ朝夕目にしていた橿原神宮前駅が村野

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      昨秋から、30歳を過ぎて学生に戻った。機会を頂いて、米国のハーバード大のデザイン大学院で建築と都市について学んでいる。社会経験を経たからか、少しは成長したのか、ともかく日本で20代前半に学生をしていた頃より随分熱心に学ぶようになったと思う。それでも、ハーバード大にいる各国から集まる学生の勤勉さ、真剣さには日々驚かされている。特に自分にとっては未知の領域であった討論の場においての議論の組み立て方、応答に関しては学びが多い。 今、アメリカではジョージ・フロイドの死に端を発した、

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