Where Brooklyn at? -ニューヨークでDJ / Get Hype!と巡るHip Hop名所- ②
こんばんは、コウイチロウです。
ニューヨーク旅行話の第二回目となる今回は、Statik Selectahがオーナーの1人に名を連ねるお店で行われたTermanologyのリリースパーティーの様子を中心にお届けします。
まだニューヨークに到着した初日の夜のお話です。
まずはイーストヴィレッジにある、この何の変哲もない狭(せま)いカフェに向かい...
入口横に座っている客にしか見えない男性に声をかけ、右奥の棚を押すと...
何と!
一見するとただの棚なんですが、この棚がドアになっており、押すと奥の空間に入れるんです!
この入口のしかけがカッコ良過ぎて白目むいて失神しましたよ!失神して倒れ込んで中に入ると、Statik Selectahに7回踏まれました。
感動しましたよ!外からはただの人のいないカフェにしか見えないのに、奥のバースペースでは30〜50人くらいのお客さんがいてパーティーが行われているんですから!
バーの壁にはRicky Powell本人のサインが入った大きめサイズの写真が飾られていました。恐らく彼の個展で販売されたものだと思います。
B2サイズくらいのポスターに近いサイズ感ですが、プリントポスターではなく現像した写真なんですよ。
これは僕が所持している特大サイズの現像された写真です。Big Lのレコードと比較すると、その大きさが分かると思います。10年以上前だったと思いますが、Ricky Powellがニューヨークで行った個展において販売されたものを譲ってもらいました。
その個展ではL.L. Cool JやBeastie Boys、Run DMC等々の特大現像写真にRicky Powell本人のサインが入り、各20枚づつの販売であったため、○/20とナンバリングされています。同じ個展で販売された一生モノと言えるEric B. & Rakimの特大現像写真も持っていますが、これはまた別の機会にでも紹介します。
おや?この女性の服は?
Heltah SkeltahのRuckことSean Priceの奥さんがパーティーに遊びに来ていたので一緒に写真を撮らせてもらいました!
Sean Pの作品を持っている人にはお馴染みの柄のシャツですね!このSean Pモデルのシャツを今でも奥さんが公(おおやけ)の場に着続けていることに感動しましたよ!
本日の主役、新作がリリースされたTermanologyは変わるがわる来客と話しており、ずっとフロアーにいました。写真も気さくに応じてくれ、他の人の対応を見ていてもTermanologyの人の良さが窺(うかが)えました。
遅れてStatik Selektahも到着。こちらも非常に快(こころよ)く写真撮影に応じてくれ、この後に彼のDJプレイも見ることが出来ました!
名前は分かりませんが、写真のDJが30分くらいの間90s Hip Hopばかりかけており、ブース手前の野郎3-4人ほどと一緒に盛り上がりました!
そのDJブースの前には数十体の金の招き猫が。
ソーラー電池で腕を振り続ける恐ろしい数の招き猫が陳列されている光景が。狂気すら感じるディスプレイで、酔っ払ってこれを見ながら一生ゲラゲラ笑っていました!
このアルバムのリリースパーティーだけに、フル尺のライヴを期待していましたが、Termanologyは2曲のみ披露してお終いでした!パーティー中にはケーキも登場し、彼へのお祝いがメインの会だったので、確かにそこまで何曲もやる必要は無いですよね。
上の写真でTermanologyの隣にいる巨人は...
そうなんですよ!Nemsがパーティーに遊びに来ていたんです!彼のお店は行けませんでしたが、ここで会えて良かったです!
ボックス席にはRome Streetzもいましたし、他にもアーティストがいたのかもしれませんね。
誰かのイヴェントに来て、他のアーティストに会えるというのがニューヨークらしくて嬉しかったです。初日でこの体験が出来たのは大きかったですね!
Nemsの愛くるしい背中!抱きつきたくなりますね!
Nemsの車がイカれ過ぎてて食らいましたよ!下品な迷彩のバカデカい車だったんで、イメージ通りすぎて興奮しました。
興奮ついでの帰りにNemsの車に石を投げて逃げたら、殺される勢いで10kmほど追いかけられました。(ウソですよ)
ということで慌(あわ)ただしいニューヨーク初日は終わりを告げました。0時も過ぎていたので、部屋に帰ってからはシャワー浴びて即寝でした。
翌日、復興イヴェントのミーティングがてらの昼食会があるということで1人でブルックリンに向かいました。
宿泊先よりすぐ近くの地下鉄の駅に向かう僕の目に飛び込んで来たのは!
Beastie Boysのグラフィティアート!
全くの不意打ちだったので脳みその血管がブチ切れるくらいアガりましたよ!
割と広めの交差点の角の建物に描かれていました。大阪のグリコの看板を思い出しましたが、写真で見ると全くですね。
ニューヨーク2日目は嬉しい出来事から始まり、テンションが上がります!
ブルックリンに思ったよりも早く着いたので、近所を散策。
時間があるので、散歩がてら近くのレコ屋に行くことにしました。
ブルックリンにあるSuperior Elevationというレコード屋に着きました。
撮影許可をもらい、店内の様子を撮影。
昼イチということもあり、人気(ひとけ)のない落ち着いた店内でレコードを見ることが出来ました。
Hip Hopの80年代の売れないタイトルのレコードや、日本でも売れ残っているような人気の無い90s Hip Hop、2000年以降の安盤くらいしか無く、当たり前ですがHip Hopの品揃えは日本のレコ屋の方が断然上でしたね。
壁にはアー写も貼られていました。
こちらのお店ではこの盤を買いました!
Luniz / I Got 5 on It (Original US Pressing 12inch Single)はなかなか見つからないレコードなので、オリジナル盤を購入出来て嬉しかったです。
価格は$20=3千円以上とそれなりの値段しましたが、本当にオリジナル盤は希少なので即購入決定。
このレコードは非常にブートレグ盤が多く、日本で売られているものはほとんどブートの再発盤です。オリジナル盤かブート盤か見分ける判断箇所はランアウトのSRC刻印の有無。SRC刻印があればオリジナル盤。
同じアルバムからのカット曲"Playa Hata"の12インチシングルはよく見ますが、I Got 5 on Itはヒットした1995年から96年にかけての当時でも日本のレコ屋にはほぼ入荷していなかったため、今でもほとんど見ることはありません。
他にも欲しいレコードはありましたが、日本に持って帰れる数も少ないのでLunizの1枚のみ購入におさえておきました。
ニューヨーク2日目の途中ですが、今回はここまで。次回はいよいよマンハッタンのハーレムを経由して、クイーンズのハウジングプロジェクトに向かいます!クイーンズのあの名盤のジャケ写の場所に突撃します!
-追記-
Sean Pの奥さんに会った時はGet Hype!を持っていなかったので、奥さんとGet Hype!の一緒の写真は撮れず。撮りたかったなー。
Statik Selektahに会えると分かっていたら、アメリカまで彼のレコードを持って行ってサインしてもらいたかったですね。
Termanologyとの1982の名盤に双方のサインを入れてもらったら最高だったんですが、今回は持って行ってなかったので残念でした。