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兎にも角にも「着ぐるみ」が好き

「着ぐるみ」、「お面」を造形作品として好きな話は、いつぞやしたので、ただ単に好きなんだって拗らせた話。

・初っ端から着ぐるみに拗らせてる

物心つくか、つかないかくらい頃の私の話。(頬杖つきながら微笑ましい顔しといてください)
まだ顔の治安が悪いとか、怖いとか言われるようになる前の純度100%の私の話です。
某テーマパークに行ったある日のこと。
入場券をかざし、エントランスゲートを抜け、すぐの広間に日時は人集りのない、暇そうな着ぐるみが居た。
あの時のことは忘れもしないので脚色ゼロで言うと、本当に雷が落ちたくらいの衝撃で、あの生き物!好きーーーー♡と走って行った。
うちの母曰く、人形みたいに大人しく絵を描いてるだけの子が、急に走り出したからビックリしたそうである。
とにかく暇で暇で、誰も寄りつかない、寄り付いても二、三人の不人気な着ぐるみのキャラクターに夢中になった。
その日から描く絵は、その着ぐるみの絵だらけになった。
それはそれは夢中で、ポストカード、ぬいぐるみ、絵本、手に入るものはみんな買ってもらった。
テーマパークにも行くたびに暇そうなその着ぐるみを探しては写真を撮ってもらった。

そのテーマパークは近隣の住民に運営会社の広報誌を月一で新聞折込で配布していた。(今はやってない)
ある時、姉が妹がそのキャラクターが好きで好きで仕方がない話を手紙に書き、私の描いた絵を広報誌の読者投稿コーナーに送った。
翌月の広報誌にそれが掲載された。
それだけでかなり嬉しかった。少しだけど、自分の思いは届いたと思っていた。
広報誌が掲載され、夢見心地のところで、その次の週くらいに運営会社の名義で自宅に封書が届いた。

手紙の返事、イラストのお礼、テーマパーク招待券が入ってた。

とんでもねぇもん来た。
公式から来ちゃったよ。
夢と魔法の国すげぇ。(某つけろて)

要するに私にとって、着ぐるみは初恋の人であり、今でも最推しの存在なのである。
尚、今は後ろで腕組んで彼氏ヅラしながら、その着ぐるみを拝むのが好きです。理由は後述。
一度は公式に認知されたオタクなんで、彼氏ヅラしますわ(謎マウント)


・個人的な着ぐるみの存在


着ぐるみはテーマパークの存在という認知で義務教育までは生きてきておりました。
高校生になったある時、同じクラスの某くんにワンフェスに誘われます。
オタクではないのですが、オタクに理解のあるギャルだったので、某くんが誘ってきたんだとは思いますが、家から近いしOK行く行く!でワンフェスに行きます。
まぁそこで出会いますよね、着ぐるみコスプレイヤーさん。この時代はまだドーラーと呼ばれてる時代でございました。
そこそこに衝撃でした。着ぐるみって個人で着れるんだ。すご。作れるのか。すご。
アニメやゲームは、FFとマリカとポケモンくらいしか触れ合わず、高校生にもなるとどちらもやらない感じだったので、見る分にはすごいな〜と感銘を受けました。

実はここで私が着ぐるみを欲しいとか、着てみたいと思ったのは、ドーラーさんではないのです。
獣人、獣の着ぐるみに興味が湧きます。これは動くぬいぐるみ…(元来のぬいぐるみコレクターの謎スイッチ)

・何の縁かコスプレをすることになる

それから数年後、ちゃんとしたイベント等のコスプレとしての活動ではなく、ハロウィンなどの身内での催しでコスプレをすることになります。
何着ようかな〜、ドンキみてもハンズみてもピンと来ないなと悩んでいました。
そこでふと思い出すのです。
ぁ、着ぐるみ、いいなぁ、クソ面白いじゃん。
レンタル業者を探して、ピンクのうさぎの着ぐるみをレンタルします。
クラブを貸し切ったイベントで、着ぐるみ頭のままターンテーブル回してパフォーマンスをしたのですが、まぁ大好評でございました。(15年ほど前にロポンギ某クラブのハロウィンイベントでターンテーブル回してるピンクのうさぎの写真をお持ちの方、もしいらっしゃったら画像欲しいです。本人も持ってないやつです)

余興的な入りではありましたが、ついに着ぐるみをきるこことになります。
まぁ正直言って、臭いし、暑いし、良いもんじゃなかったけど、パフォーマンスはウケたからヨシとするが本音でした。

・好奇心モンスターが暴れる

自分の性格の良くなくて良いところが、好奇心モンスターなところでして、ネタ的に借りた着ぐるみにより、着ぐるみの構造を知ることとなります。

作りたく…なったよね。

やっちまうか!!!!!(貯金箱を割る音)

構造的にはクリノリンスカートを転用することで着ぐるみが作れるなと感覚的に掴めたため、そこまで苦労することなく低クオリティながら当時好き好んでグッズを集めたりしていたキャラクターを模した着ぐるみを制作します。

いやー、ここでまた上の方で出てきました某くんから、コミケに誘われます。(某君とは別の大学に進んでいたので、わざわざ誘ってきたのは謎…家が近いんですわ)

某氏ぃ、実はコスプレしてみたいんよ。
は?意味わかんねぇ。
作っちゃったんだよね、衣装。
ヤバwwwwwwコミケお披露目待ったなしwwwwwww

こんなノリだったと思います。

感想だけ言うと楽しかったが、夏の有明マンガ祭りなんて熱中症になりに行くようなもんよ。

自分の中ではこれにてやりきったなと満足顔になり着ぐるみに対する熱は一旦冷めます。

・実は着ぐるみがちょっとニガテ

ナニイッテンダコイツでお願いします。
これまでに触れ合ってきた着ぐるみは、テーマパークのキャラクターや街中でチラシや風船配りして客寄せしてる着ぐるみです。
これらの着ぐるみは、今も大好きコンテンツです。

本当に申し訳ないけど、頭痛を起こすくらいには生理的に拒絶反応が起きる着ぐるみがあります。
著名人や有名人などを模してる着ぐるみ(マスク)です。
パーティグッズで売られている某大統領とかのアレです。
大仏とかもダメです。当然、馬もダメです。
とにかく怖い!本気でダメ!
こう言う時は無理をしないと決めてるのですが、なぜダメなのかだけ把握したくて、じっと観察していたのですが、人間の目が見える、動く、中の人を感じるが完全にダメらしいです。
ご時世話しちゃうけど、この手のマスクをした人が、追いかけてきたり寄ってきたら、私は恐怖で逃げます。
基本的に追いかけてくるやつ、マスクしてようがしてなかろうが悪意すごすぎて怖いけどね。

この手のマスクの苦手認識以降、着ぐるみとのグリーティングが一切無理になります。記念撮影も嫌です。
間合いに入るのが怖くなります。


謎( :]ミ用語の「着ぐるみファンタジー」の所以はここにあって、人を感じないでくれファンタジーだ!という主張でございます。とにかく人間を感じると私はダメだった。

・でも今は着ぐるみを着ている側のニンゲンどもの1人

イミガワカラナイヨですよね。
面白がって着たり、うわ無理って言ってみたり、すごく揺らいでます。
着ぐるみ、お面を手にするキッカケは実学としての興味がわいたと以前申しましたが、その通りです。
遊びとして着ていた時とは異なり、今は完全なる研究、体験型の実験途中、そう言う状態です。
活動と言う言い方をするのはアレですが、写真作品に落とし込んでいきたいと思っているので、かなり冷静に作品を作ることだけ考えてると言ってもいいと思います。

自然発生型のグリーティングはお互いがウィンウィンならええんじゃない?楽しそうだしと以前申しました。
この上で、私は着ぐるみ、お面で人気者になろうとか、自己顕示欲を満たそうとして成功した人を1人も知らないよと申しました。
これが全ての答えです。欲望で着ぐるみを着る、着ぐるみを欲望に使う、個人の資質もあるでしょうが、良い結果が出る訳ないです。
自己満足以外で着るのが私には理解できない。(遂に批判的なことを言ってすまん。これは私個人の考えだから好きに言わせろ。お前に対して言ってない。)

着ぐるみ着る側の人なので、自然発生型のグリーティング的な状態は経験がない訳ではないですが、これは完全に物珍しかった頃のロリータファッションと同じで、変なものと記念撮影しておこうみたいなやつだと思ってます。
なので、私は自分からは接触をしません。むしろ逃げたいです。ハッキリ言うなら接触されるのは嫌です。
個人的にはグリーティングをしたくないです。理由もちゃんと書いておくと…

  • 作品撮りの邪魔をされたくない

  • 安全面(視野が狭い)で嫌

  • 子どもがちょっと苦手(行動が読めない)

  • 容姿的に可愛いものでもないので申し訳ない

  • 概念である故に妖怪扱いされるのが解釈違い

お前の勝手ーって理由で申し訳ないが、触れ合いたくない系でございます。よろしくお願いします。
上の申しについて追加すると、グリーティングが両者ウィンウィンにはなりません、ひたすらに私がマイナスです。
こう言うスタンスですが、手を振られたら振り返しはしますし、挨拶されたら挨拶もします、ビックリされたら謝ります、基本的にはニンゲン的な動作では反応します。魔法とか使えないです。目ヂカラだけはあります。
じゃ、お前はこの間の展示会の在廊は嫌だっんか?って話になりそうなので、ここも回答します。
( :]ミちゃんが在廊することで、作品としての面白さがあると私の中で見出されたからの在廊です。主催のパシャさんからNG出たら行かないつもりでございましたし。
写真作品として、本当にこの生き物と撮影した、メガネ合成じゃないと言う情報は、どちらも開示されることで現実味が出たかと思っております。
こんな生き物を被写体にしたカメラマンやべぇよなって闇もちょっと言いたかったよね☜

・どうか着ぐるみを嫌いにならないで

暫し、肩身の狭いことになりそうなので、これはお願いとして書きます。
私は上の様な子ども時代の淡い思い出、若気の至りでやった余興着ぐるみ、今現在の写真作品としての着ぐるみ、全てにおいて何一つ後悔をしていません。

着ぐるみそのものが悪いものではないのです。

愛らしいキャラクター、好きなキャラクター、それを好きな気持ちをずっと持ち続けること、それに対する好きの表現方法は人それぞれです。
コスプレをしてみたい、イラストを描きたい、小説を書きたい、その気持ち、行動は尊いです。大切にしてください。
その気持ち、行動は好きを表現するだけに使ってください。自分の欲望には使わないでください。この時点で誰かに迷惑をかけます。誰かを傷つけます。

ちょっと話題になってしまった、かの件について言うなら、子どもを見守る親に迷惑をかけ、子どもの純粋に好きな気持ちに泥を塗り、作品自体のブランドイメージまで低下させるにつながりかねない行動、全てにおいて最低最悪だと思います。
また同じことするなら、容赦なく通報してください。
この事については、逆のことも言えます。
残念な話ですが着ぐるみに対して、攻撃的な行動をする方が一定数いらっしゃいます。
数年前にあったゆるキャラのタルト人さんの事件は忘れてはいけないと思っています。(ご存知ない方は調べてね)
この件では着ぐるみが一般人により暴行を受け、怪我をすると言う残念なことになっています。
キャラクターが暴行を受け、怪我をすると言うことが、安全面という意味でイベント運営にもダメージを与え、キャラクター自体にも暴行を受けたというイメージが暫く付き纏ったと思います。こちらについても、最低最悪でしかないのです。
着ぐるみ側も、身の危険があるなら通報してください。

極端な両サイドの話を例にしてしまいすごく気分良くないですが、どちらも個人の資質の問題じゃんとなります。
全体民度ってワードで粛清されると苦しいからって言い訳だろって言われてしまってアップアップしてるのも、既に見かけていて、複雑な気分です。
この機会ですし、お互いに気持ちよく住み分けて楽しむ為にも、どうするべきか考えてみて欲しいなと思います。

・ニンゲンどもの時の私と着ぐるみ

兎にも角にも私は着ぐるみが好きでございます。
そうなんですが、私自身の普段の生活圏、趣味嗜好的には、着ぐるみとは頗る縁遠い環境です。
うわ、なんか居る!おもしれー!ちょっと腹パン喰らわすか!みたいな雰囲気あるのは自覚はあるので、写真撮らせてくださいって寄ると身構えられること80%です。
すまないけど、ビビらないでください(笑)
普通に着ぐるみが好きな人です。


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