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今後の活動計画(2024年4月時点)

さて、このマガジンでは年初に今年やりたいことを挙げ、その後、具体的な活動計画を発表しましたが、その後、多少その活動計画が変更というかシフトしました。4月=新年度ということもあり、改めてそれを発表したいと思います。

基本的にはメタバースというかVR空間であるDOORやSTYLYにあるライブハウス等での作品発表と、Twitch、Youtubeでの動画配信という活動には変わりないのですが、当初想定していたTwitchでの長時間配信は止め、代わりに、週1ペースでそこに1時間程度の新作をアップ(というか配信)することにしました。音楽としても新作ですし、オリジナル音楽に映像を付けたいわゆるVJ作品です。そしてそれをYoutubeにもアップするとともに、Door上の空間(ブラウザー(2次元)とVR(3次元))でも見られることにしました。つまりはライブアーティストというよりはアーカイブアーティストへと変わったということです。というか、アーカイブを見るということがライブを見ることと同じ意味と価値を持つようにしたいと考えたからです。

もちろん、今後もClusterなどでのVRライブ、バーチャルライブは機会があればやりたいとは思います。しかし、いわゆる「ライブ」というのはやはり、「今、ここにいる私」「唯一の存在としての私」という、個人主義的発想ではないか、とも考えています。私はメタバースに個人主義を超えた複人主義とでもいうべきもののの可能性を感じています。皆さん、メタバースというと、ヘッドマウントディスプレイを付けてその世界に入る、ということをイメージするかと思いますが、しかし、それは結局ある一人の「個人」がもう一つの別の世界に入ることに過ぎません。そうではなく、世界は複数存在しているし、「私」という存在も同時に複数存在している、というのがSF的ではありますが(というか事実SFファンなのですが)私の考えであり、メタバース(あるいはマルチバース)というのはそれを満たしてくれる場所であると考えているからです。私のワールドに入る人、あるいは動画を見てくれる人は、その人にとっての「今、この時間」を使ってみてくれているでしょう。しかし、その人が見ているワールドや動画は、私にとっては過去のものです。ここに、私の言うところの複人主義の特徴があります。そう、TwitchやYoutube自体も既にメタバースなのです。そこで様々な時代の様々なものを我々は観ることができます。そしてそこで見るその映像の中の人や物は、その時代のものであると同時に、それを見ている今の私のものでもあるのです。同じことは音楽配信にも言えます。今や、我々は、例えばビートルズを、今の私の時間軸において、今のもの、今の音楽として聞くことができるのです。つまり、わざわざVRchatやClusterにログインしなくても、我々は既に、そして常にメタバース/マルチバースの世界に生きているのです。ビートルズは音楽の歴史上、教科書上の存在ではなく、今の私のこのタイミングでのリアルな存在なのです。ということは、我々自体の存在も、他の人にとっては既にメタバース上の存在となります。そう、そこでの「私」は決して、「今、ここ」に生きている唯一の存在ではないのですし、さらに言えば、「今、ここ」に生きている「わたし」も、それぞれにとってのそれぞれの「私」なのです(と、そう考えると別に「ライブ」を個人主義的発想として捉える必要もなくなってきました)。

と、前置きというか能書きが長くなりましたが、以下に、最近の作品を張り付けておきます。もちろん皆様がこの記事を、いつ読んでくれるかは私には分かりません。10年後、20年後、さらには私がこの世にいなくなってからこの記事を目にしてくれる人もいることでしょう。そして当然リンク先のものはこの記事を書いた時点からは更新されているでしょう。つまりここ言うところの「最近」はこの記事を書いている時点の「最近」でもあるし、これを読んでくれている人にとっての「最近」でもあるのです。そして、これを読んでくれる人がその作品を通して見つけてくれる「私」は決して、私にとっての「今、ここ」の私ではなく、これを見てくれる人それぞれにとっての「私」です。その意味で、「私」という存在は常に複数存在するのです。

以下は、DOOR上のワールドですが、接続状況によっては音が聞こえない場合もあるようです。


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