見出し画像

キズナちゃんにはDJがよく似合う!

昨晩、「キズナちゃん」こと#KZNによる初のDJライブが配信されました!

既に東京ゲームショーにおいてミニライブが行われていたようですが、ご存じのようにキズナちゃんはキズナアイ不在の穴を埋める意味合いで作られたいわゆるボーカロイドで、その意味で「人間」ではありません。

というかキズナアイ自体も「人間」ではないのですが、キズナアイの場合はもはや「人格」を持っているとみなして良いでしょう。キズナアイは自分の声で話せるし、動けるからです。

一方のキズナちゃんは現段階ではあくまで「声」「キズナアイの合成音声」という存在です。今後、キズナアイの妹分的な存在として「人間化」というかキャラクターとして成長していく可能性は否定できませんが、いまのところはあくまでキズナアイあってのキズナちゃんという存在です。つまりまだ「個性化」が行われていない存在なのです。

そんなキズナちゃんが声だけでなく、実際にキャラとして動く、という点でも注目されたのがこのDJイベントなのですが、良かったのはDJイベントであることに徹して、キズナちゃん自身は一言もしゃべらず、DJプレーヤーに徹していたことです。もし、ここでキズナちゃんが何か話したら、それはキズナちゃんという存在がまさに独立した一つの命として、一つのキャラとして、さらに言えば一人の人間として生きているということになります。そしてそうなると、今度はいわゆるボカロPたちはキズナちゃんという「声」を使って作品を作るというよりも、キズナちゃんという存在にたいして曲を作るということになってしまいます。

これはあくまで個人的な意見ですが、キズナちゃんには、あくまで肉体を持った「声」として存在し続けてほしいと思います。言い方を変えればキャラとなることでイメージが固定化されないでほしいということ、常にその「声」を使う人たちのイメージ次第で何ものにでもなれる存在であってほしいということです。その意味で、今回のようなDJイベントはぴったりだったと言えるでしょう。実際にキズナちゃんの声を使った様々な楽曲もかけられていましたが(このDJイベントはキズナアイ時代から行われており、自分たちが作った曲を送って、それをDJであるアイちゃんやキズナちゃんにDJとしてかけてもらうというスタイルとなっています)、そこにもさらにDJエフェクトがかけられ加工されていました。つまりキズナちゃんは「声」として音楽と自らの「声」を操っていたことになります。そしてそれがいい、それでいいのです。キズナちゃんが今後どう成長していくか楽しみですが、キズナアイがAIとして生まれ、自分の生まれた意味を探していった方向とはまた違う方向で、キズナちゃんには成長していってほしいと思います。

<参考記事>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?