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チャゲアスはSAY YESだけではない

皆さん、CHAGE and ASKAを知っていますか。
略して「チャゲアス」「C&A」と呼ばれ、CHAGEとASKAが共に歌う、2人のアーティストです。1979年から2009年まで活動し、多くの名曲を発表してきました。現在2人はソロ活動をしています。ブリの両親は、1990年代の大ヒットの様子を見ていました。平成世代の間で、有名な邦楽ポップスとして語られています。日本国内だけではなく、アジア圏でも広く知られています。

CHAGE(写真左)、ASKA(右)。1992年のアルバムより


ブリは、当時のブームを知りません。約8年前、例の刑事事件があって、チャゲアスのことを知りました。両親から当時のことを知り、代表曲から、全てのアルバムを聞きました。さらに当時のチャゲアスの様子をつづった本も、ファンの話も読み、さらに大好きになりました。チャゲアス名義だけではなく、2人のソロ作品も全て聞きました。そこまで聞きたくなるほど、ブリの推しアーティストの1組になりました。

皆さんが知っている、チャゲアスの曲は何ですか。
きっと多くの人たちが、こう答えるでしょう。
『SAY YES』でしょ?『YAH YAH YAH』でしょ?
きっとどちらかの代表曲を浮かべる人がいます。この2曲は1990年代のヒット曲です。両方のCDはミリオンセラーで、ドラマの主題歌です。実は、チャゲアスはあの曲を出す以前、1979年のデビューから10年近く、大きなヒットに恵まれない日々がありました。あの曲が出るまで、彼らの代表曲は1980年に発売された『万里の河』でした。あのポップスバラードの『SAY YES』とは全く違う、フォーク作風の曲です。ブリはこれを知って、ここからどうやって、あのポップス作風になるのか、発売順にアルバムを聞いて、楽しみました。チャゲアスがフォーク作風から、ポップス作風に転換して、ロンドンへ音楽制作に行って、洋楽から感じたものを彼ら自身の曲に入れました。長い作風探索のなか、彼らが全国規模で知られた代表曲が、1991年発売の『SAY YES』でした。そこから盛り上がったブームの中で、さらに出た代表曲が、1993年発売の『YAH YAH YAH』でした。

ブリは、あの2曲が代表曲として挙がるたびに、こう思います。
「あの2曲だけが全てじゃないだろう…!」と。
うずうずしてしまいます。きっと、ブリのような熱心なチャゲアスファンは、そう突っこみたくなるでしょう。多くのメディアで、平成の名曲集か、ドラマ主題歌特集で紹介されるあの2曲を聞いて、そこから先を聞こうとしないまま、終わってしまう人たちがいるでしょう。非常にもったいない。チャゲアスは恋愛曲や元気曲ばかりではありません。失恋、心の想い、世界平和、人間愛など幅広いテーマがあふれています。バラード曲だけではなく、ジャズ、R&B、フォーク、ロックと、扱うジャンルも多彩です。中には単純にサビが分からない構成のメロディーもあります。

ドラマ主題歌として有名な2曲ですが、当時を知らないブリは、曲だけ聞いてて、主題歌のイメージを持っていません。むしろ、余計な情報だと思っています。ドラマの名シーンと共に、曲がネタにされてしまうところが非常に疲れます。ブリの世代の邦楽は、ドラマ主題歌になった曲が少ないので、タイアップなんてどうでもいい、音楽だけを聴きたいと思う姿勢です。当時のチャゲアスファンは、思い出と共に曲があります。その思いが、思い出が理解できないブリにとって、世代間の違いになっています。
ちなみに、ドラマ本編はきちんと見ました。主人公があの行動に至った経緯を知り、感動しました。大どんでん返しがすごい話です。両方とも良いドラマでした。

とにかく、単なるネタだと思わないで、きちんと音楽を聞いてほしいものです。このデュオのおもしろいところは、発売順に曲を聞くと、邦楽界と彼らの作風展開が感じる、壮大な変化です。シングルだけでもいいですが、アルバムを聞いてほしいです。アルバムにはたくさんの表情があふれているので、おすすめです。ブリは全てのアルバムを聞き終えて、他アーティストにない、充実感に満たされました。気になるなら、すぐ聞いてほしいです。チャゲアスは現在、音楽サブスクリプションでは聞けません。YouTubeの公式チャンネルでミュージックビデオが見られます。
全てのアルバムを聞きたいのなら、ダウンロード配信か、CDショップでリマスター盤が買えます。レンタルCDもなくなった今では、CDで聞く方法は図書館で借りるか、中古で買うか、ショップで買うしかありません。

以上、チャゲアスファンであるブリの話はここまでです。


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