見出し画像

モバイルオーダーの営業マンが大根餅を深川まで運んだ話

こんにちは。カチリのゲンです。

コロナウイルスの影響で、フードデリバリー業界は一気にニーズが高まり、都内ではUBER EATSなどの配達をしている人を多く見かけるようになりました。

自分も在宅勤務が多くなったため、デリバリーサービスを利用することがたまにあります。頼めるお店がどんどん増えているのもいいですよね。

なので、これまでフードデリバリーに関して、ユーザーの視点とモバイルオーダーを提供しているサービス側の視点は何となくあったのですが、一つ、「配達スタッフの視点」というものはありませんでした。他人のお店のご飯を、見知らぬお客さんのもとへ運ぶ仕事ってどんな感じなのか、実際に注文を受けてから配達するまでどんなことを感じるのか気になっていました。あとは、元から自転車に乗るのが趣味なので、在宅勤務でなまった体を鍛えるというのも目的の1つにありました。

ということで、実際にやってみることにしました!

UBER EATS ではなくmenuを始めます

まず最初に、どこのサービスに申し込むか考えたのですが、冒頭でも書いた通り、UBER EATSはすでに沢山のクルーが走っていて競合が多いし、すでにネットに情報が溢れているなと思ったんですね。そんなときにこんなページを発見しました。最近デリバリー対応を始めたmenuさんが、デリバリースタッフを募集していると。しかも、面接もなくwebからの登録だけですぐに始められるという手軽さ。連絡先や銀行口座の登録などを済ませると、2日くらいで登録が完了しました。逆にこんなに簡単で良いの?という疑問はちょっとありましたが。

さて、登録までの流れは他のブログにもあるのではしょりますが、配達スタッフ用アプリをiPhoneに入れたら、これでもう準備完了です。一つ問題なのは、配達用のバッグは自分で準備しなければいけないのですね。レンタルとかあればいいのですが、自分で用意するかwebで買うんですね。とりあえず、オフィスにあったリュックを拝借しました。

ファーストオーダーは突然に

クルー登録も無事終わり、いざ初デリバリーです。

正直、「まだまだmenuのデリバリー頼む人も多くなさそうだし、時間もランチとディナーの間だし、そんなすぐに注文入らないでしょ?」などと、高をくくってました。

そう思いながらアプリを立ち上げるとほぼ同時に「受け付ける」というボタンが出てきました。全く心の準備も出来ていなかったので、これは驚きました。あまりに一瞬のことだったので、キャプチャを撮る余裕もなく、慌てて「受け付ける」を長押しします。↓実際はこんな感じで注文が入ってきます。

画像1

飛んできた注文を受けるかどうか、30秒以内に判断しないといけません。30秒しかないんかーい。しかし、お店までの距離とかを考え、今回は受けることにしました。そこで一つ気になったのは、お店からどこに配達するかは、このタイミングでは分からないんですね・・・。自分はどこまで行くことになるのか・・・と。

一抹の不安はありつつも、お店に急ぎます。今回は六本木のラーメン屋さんに、つけ麺を受け取りに向かいます。気持ちの準備もそこそこに、自転車で10分ほどのお店まで走ります。暑い。芋洗坂が地味にきつい。。(自分はレンタルの電動自転車ではなく、自前のロードバイクです)しかも、画面には「調理完了」って出てます。え!もうつけ麺出来ちゃってんの?ちょっとさ、麺茹でるの早くない?届ける頃にはヤワヤワじゃないの??こっちは心の準備もイマイチなのに・・・。と、やや焦りながらつけ麺を受け取りに走ります。初回から不安なスタートです。

画像2

いざ、商品受け取り

そんなこんなでお店に着きました。

そしてお店に到着し、無事つけ麺を受け取ります。いきなり初めての配達がつけ麺=汁物。。ちょっと緊張します。

画像3

すでに調理完了になっていたのでやや焦りましたが、お店に着くとちょうど出来上がるくらいのタイミングでした。なんだ、調理完了ボタンを早めに押しちゃったのか。。焦らせないでよ。

気を取り直して、「受け取り完了」をタップします。ここで初めて、配達先が開示されるんですね。地図が出るのですが、く、九段下。。地味に遠いっすね。(お客様のプライバシーに関わるので地図画像は自粛します)

無事つけ麺も受け取ったので、九段下に向かって走り始めます。電動じゃない(しつこい)ので、皇居周りのアップダウンが地味に応えます。

この辺りで気づいたのですが、携帯の電池がめっちゃ減ってるんですね。menuアプリが位置情報を常に送信しているので仕方ないかもしれないんですが、充電用バッテリーは必須ですね。後もう少し電池を節約できるよう改良してほしいです。

そんなこんなで頑張って自転車を漕いで、無事九段下に到着です。贅沢を言うならば、どうせ地図が出るならナビ機能を付けてほしいですね。住所をgoogleマップに打ち込んでナビ代わりにしました。

今回のお客様からはマンション玄関への置き配を指定されていたので、玄関前に商品を置いて「配達完了」をタップします。

画像4

初めての配達料金はこんな感じになりました!移動距離が結構あったので、その報酬が乗っている感じですかね。時間は自宅→店鋪→配達先の合計で、だいたい30分くらい走りました。ランク機能がついていて、配達回数に応じてレベルが上っていく仕組みです。まるでゲームですね。

少し休憩がてら自転車を漕ぎながら、次の注文を待ちます。心に余裕が生まれると「こんなところにいいマンションがあるんだな」とか「このお店気になるな」とか、普段通らない場所を通るのでいろいろな発見がありますね。このお仕事をやる一つのメリットだなと思いました。

画像5

【写真】桜田門にてしばし休憩。

2件目はどこへ・・・

さて、しばしの休憩の後、もう少しやってみようと思い、再度アプリを立ち上げます。数分後、早速鳴りました。しかもお店は目と鼻の先、有楽町です!

画像6

ものの数分でお店に到着し、商品を受け取ります。ちなみにこのお店、人気の飲茶店ですね。こんなお店もmenuやってるんだ!という気づきもありました。行ったときにはお店の前にはすでに行列が出来ていました。さすがミシュラン受賞店。今度食べに行きたい。。

さてお店の入り口で受け取った商品は・・・。

大根餅1個

え。ダイコンモチ、、、1コ?。

びっくりしました。こんな少量でわざわざデリバリー注文するんですねー。。衝撃。配達料金もかかるのに、わざわざ食べたいんですねー。貴族の遊びでしょうか。

画像7

さてお店に入ると、入り口にデリバリー用の棚がおいてあり、商品が並んでました。スタッフの方から無事(?)大根餅をゲットして、さて、2件目の配達先はどこかな・・・と地図を開くと・・・。

「江東区深川」

えーと、約4km先ですね。これまた微妙に遠い。。

多分なんですが、menuのドライバーの絶対数がまだまだ少ないので、どうしても一回あたりの距離が長くなるのかもしれません。配達料金はいかに短距離で数を稼ぐかというのがUBERドライバーの間では常識らしいので、ここはmenuがまだ弱いとこかもしれませんね。ただ、その分ピックアップまでと、デリバリーでの距離ボーナス料金が出るので、結局はトントンなのかもしれませんが。。肉体的には結構しんどいかもしれません。

改めて気合を入れて深川へ向かいます。道中の写真が何もないのが、精神的余裕の無さを表しています。。

そんなこんなで深川に到着しました。こちらも先ほど同様、マンションの玄関前に商品を置いて「配達完了」です。

画像8

2件目の報酬はこのようになりました。意外と1件目よりも低かったですね。

初日終了

始めた時間が遅いことも有り、この日はこれにて閉店。問題は、深川から自宅までがちょっと遠いこと。。でもこれは仕方ないですね。仕組み上、どこに行くかは選べないので。ただ、menuは配達エリアが結構広いので、遠くまで行く覚悟はしておいたほうがいいかもですね。そこから地元まで戻る時間なども考えないと。。あとは、自分が行けるエリアを指定できたりすると一番良いのですが、運営上難しいでしょうね。。

というわけで、menu配達員初日の収入はこの様になりました。

画像9

2件で2,512円。走っていた時間だけ考えると2時間なので、時給に換算すると約1,260円となりました。結構な運動量なのでこれが高いのか安いのかは難しいところですね。バイクがある方はバイクでの配達がいいかもしれません。

運動してお腹が減ったので、帰りにCRISP SALAD WORKSに寄ってサラダ買って帰りました。もちろん、モバイルオーダーで。

画像10

総括

長くなっちゃいましたが、今回のmenu配達体験で感じたこと

・場所にもよるのかもしれないが、注文は入る

・移動距離は長めになるかも。自転車でやる人は体力勝負。稼ぐならUBERと掛け持ちするのがいいのかも

・普段行かないとこを通ることで、発見があるのは楽しい

などなど細かいことは色々ありますが、一番感じたことは、人と人との接点が希薄だなぁと思いました。お店のスタッフさんとお話することもないですし、置き配だったのでお客様と顔も合わせることがなかったので。。

唯一、お客さんからチップを100円もらったのが、心に残りました。

今後のモバイルオーダー・デリバリーサービスの中には、小さいことでもいいんですが、お客さん・配達スタッフ・お店のスタッフの3者が繋がれる何かがあるといいなと思いました。たとえば、チップをもらっても、お客様にその御礼を伝える仕組みがないので、お客様に対してお礼のLikeを送るとか、そういうものがあってもいいのかなとか。あとはメニューのレコメンド機能とか、お店の顔が見えたほうが安心して注文できますね。

もう少し続けてみて、また気づいたことがあればまた記事を書きたいと思います。

あ、PLATFORMはこの夏に大幅なアップデートをします。そこで、デリバリーにも対応できるようにしますよ!(ここ大事)

PLATFORM:https://pltfrm.jp

それではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?