【私が好きと言わないのは】

私が好きと言わないのはね
あなたが好きだから
　　　
好きな人を困らせたくないから言わないの。
　
それに・・・

唯一のつながりを失いたくないから

だからどうとでも取れる表現にして
あなたの返事に合わせて
　
とぼけてみたり、
ふざけてみたりしているけど

本当はあなたの
選ばなかった方の意味で捉えて
どう感じたか知りたかったけど・・・。
　
ふたりともあまりに臆病で
大人になりすぎて　

なにも変わらない。
変えようとしなかった。　　　　　　

これだけ愛だの恋だの
という話が   

曲や小説が
映画が沢山あるのに

「たった5文字」が言えない。
言ってくれない。

それとなく、サインを
出しているつもりだけど

気づいてないのかな。
気づいているけど、傷つけないために
何も言わないないのかな。

もう別の誰かが
あなたの左にいるのだろうか。
別にいいけど。

たいして好きじゃないし。
何も知らないし。

悲しくなんかないから。
だからそんな風に優しくしないで

みじめになるじゃない。
諦められなくなるじゃない。

そんなの辛すぎるから
やめてよ。

だけど・・・。そうね。
そんなに言うなら　

最後にひとつだけ
わがままをきいてください。

私が歩き出したら
振り返らず消えてください。

さようなら。ありがとう。
お元気で