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空さん、少し泣いていた 今は、泣かないでって 泣き止んでくれた 嬉しくて、悲しくて、泣い…
いつの間にか年月が経っていて 思い出だけが積み重なっていく データの消去や書類の廃棄のよ…
凪の海、いつになく静かに佇む 海鳥が 1羽2羽3羽と、順番に素潜り 縁日の帰りに立ち寄っ…
今することなの 明日じゃダメなの それ買うの、買わなきゃいけないの って、言われても 街…
いつもと違う風景に出会いたくて 少しだけ早く出掛け 日の光を少しだけ高く感じ 頭のてっぺ…
遅めのランチ済ませて 向かう先には待っている ビートの効いたサウンド 聴きながらハイテン…
夕陽を背に受けて 前には足の長い人影が現れ すぐ目の前では海での攻防戦 海鳥が捕まえた魚を落とした あっ! 情けねぇなぁと 思わず呟き、同時に脳内で 逃がした魚は大きいぞって 夕焼け空が、一面オレンジ色に ぽっかり空に浮かんだ丸い雲 うっすら桃色に染まり 筋を引くように形を変えて 仄かな想いを残していった 今日と明日へとつながる道 真っ直ぐに見つめながら
大きな紙袋 何が入っているのだろう 茶色や白や柄入りのもの 洋菓子や和菓子、持ち歩き 見…
緑や青へ途中で色が変わって 海の色は変化して 透明な浅い部分と深い部分 透明な部分は、奥…
若草色だった芝生 今は飴色に変わり 大地のふかふかラグに 色褪せることのない空気感 冬の…
カーテンを閉めて 部屋を温かくして暖を取る 白い吐息を吐く装置で 乾燥した空気を湿らせて…
波に洗われ、削れていく 岩肌が、丸くなって 海藻が、へばり付いている 幾年もかけて、やさ…
下から上へぐんと伸びた 大きな飛行機雲 あなたを乗せてぐんぐんと 夢をのせて広がっていく…
自転車に乗って 遠く遠く離れた世界へ向かう 力一杯ペダルを踏み込み 都会の喧騒を忘れ去るかのように 真っ直ぐに前を向いて漕ぎ続ける 空の青さと雲の白さに見惚れ 少し汗ばんできた体内時計 アロマオイルで癒す 気付く暇がなく キコキコと鳴っている自転車 茶色く錆びたチェーンがフル回転 そろそろ差してあげないと この1年、頑張ってくれたのだから 少しだけ、ほんの一瞬だけ 笑顔が見たいから、漕ぎ続けている 自転車に乗って