あけましておめでとうございます。

どうもミチルです。
実家に帰省しています。

妻も娘もいて、妻の両親も来てくれています。
妹が結婚し、姪が産まれました。おじさんになりました。
妹の旦那もいます。いつの間にか犬もいます。
めちゃめちゃに賑やかです。家の中が夢見てるみたいに賑やかです。

29歳になったんですけど、20代を思い返すと、ちょっとだけ恥ずかしくて、10代よりもみずみずしい、そんな時間だったと思います。
呪いみたいに妻に執着して、人生と引き換えに妻を引きずり下ろして、結末はぼくの粘り勝ち。あんなに仄暗い恋だったのに、まさかこんな未来があるなんて、思ってもみませんでした。結婚した時ですら、きっと1年ぐらいで無理心中するだろうと思っていました。

娘が産まれてから、暴力的に社会に混ぜ込まれたおかげだろうと思います。娘がいない世界を想像すると恐ろしいし、すごく寂しいです。

言葉を話すのが早かった娘。
今でも話すことが大好きで、毎日いろんな話をします。銀杏並木の黄色が眩しかったこと。幼稚園の友達と喧嘩したけど、仲直りしたらもっと好きになったこと。嫌いな野菜を食べない理由は、変な味のものを食べてたら、好きなものも美味しいと思わなくなるかもしれないから。いろんな物事の機微を愛し、愛でている感覚派かと思いきや、話す時は必ず妻とぼくを集めて、「二人に話したほうが便利だもん」と効率重視の面もあります。もう口喧嘩じゃ勝てません。
幼稚園では「明るくて積極的、人気者です」と先生に言われ、妻とぼくの子が明るくて積極的、人気者だと…?と驚いています。恋多きところだけ似ているみたいで、幼稚園の男の子を「好きな人」と紹介してくれたり、美容師のお兄さんに「私の髪だけやって」なんて言ったりしています。
4月から小学生です。ぼくは「勉強したほうがいい」とか言うのだろうか。

そんなこんなで、妻ともかなり穏やかな、凪いだ時間を過ごしています。禁忌だった昔の話もしちゃいます。これはマジで凄いことなんです。初めて妻と抱き合って眠り、ほとんど同時に起きた朝、ぼくは「これが人間かあ」と言ったらしい。妻はそれをずっと覚えていて、今でも朝起きると「ミチル、これが人間だよ」と思うのだとか。ぼくはまだまだ、人間のことを教えてほしいと思っています。

15歳の時に出会ったのでもう人生の半分ぐらい、妻のことが好きな訳なんですが、もうぼくは妻のことを見慣れる日は来ないんじゃないかと思います。何べんも見てるはずなんですけど、まつげの震え、つるんとした耳、目の中の虹彩、手首にある小さなホクロとか、オイめっちゃ愛しいんですけどと思います。それはもう、目眩がするほどオイめっちゃ愛しいんですけどなんです。

2019年はわりと安心と安全の中で暮らしていました。
2020年は、うーん、安心と安全の暮らしを守っていければ幸いです。

そろそろ誰かしら起きてくると思うので餅を煮ようと思います。
ぼくは2個食べます。

では、また。