月の手紙
朝陽に追われ
逃げ戻る
見上げる空に
古めかし
私の気持ち
月模様
冷たい朝
川の水面に映る朝焼けを
見上げる
そこには小さく
朔に向う暁月が朝陽から
逃げる
現実を見たくない自分のようだ
昔からある私の癖
月が欠けているのではなく
ひかる場所が見えていないだけ
あなたの影が私のひかりを隠している
ただそれだけ
満月だけが好きなあなたに
教えてあげたい
あなたが望む完璧さは
私にはないことを
本当の私の姿は
あなたには
みえない
わからない
朔
私はいつもここにいます
それに気づいてくれるのは
闇の中を生きている
あなただけ
私の本当の姿がわかるのは
そんな
あなただけ
だから
瞬く星に
居場所の案内を
お願いしておきました
この場所で
会いましょう
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