見出し画像

プレクトラム見聞録 -観音崎灯台-

島国である日本には3000をこえる灯台がありますが、建設されはじめたのは江戸末期から明治初期にかけてと比較的最近です。

長い鎖国をへて1854年に開国した日本ですが、暗礁が多く、航路標識の整備もなされていなかったため、船舶が安全に渡航できませんでした。こうした状況を改善するために諸外国から灯台の建設を要請されたことが、日本における灯台づくりの始まりです。

そんな日本の灯台事情のなかで初めてつくられた洋式灯台が、横須賀市にある観音崎灯台です。「のぼれる灯台」ということで、横須賀でテレワーク中の弊社スタッフが広報部長の命令のもと実際にのぼらされました。本日はそのレポートをお届けします。

画像2

京急バスを観音崎で降りると目に飛びこんでくるのがこの食堂。都会の店にはない貫禄が、秘境の地に来たことを感じさせてくれます。

画像1

すぐそばにビーチがあります。5月ですが賑わってました。

画像3

横須賀市出身の小泉進次郎環境大臣。セクシーな告知を尻目に、海辺を奥のほうへと進んでいきます。

画像4

観音崎灯台への階段がみえました。これがけっこう険しくて、運動不足の私にはこたえました。ヒィ…

画像5

そうはいっても景色がいいんですよね。絶景が見られるのなら歩くかいがあります。もう灯台とかいいからここで帰ろうかな。

画像6

不満を垂れながらのぼること数分。お目当ての灯台に到着しました。

灯台といえば「海辺にポツンと佇んでいる姿が愛らしい」という印象だったのですが、近くで見てみるとゴツくて背が高く、写真と実物ではかなり印象が異なります。人が歩くための足場と灯台胴体の接着部分が剥き出しで生々しかったり。

画像7

観音崎灯台の解説はこの看板に丸投げします。興味のある方はご覧ください。

画像8

さらに近寄ると・・・

画像9

画像10

画像11

取り壊された古い灯台のパーツでしょうか。入口付近にきれいに展示してあります。本来は手の届かない場所にあるはずの灯ろうを近くで観察できて、気分は灯台モードです(?)

画像12

前置きが長くなりました。いよいよ灯台内部に潜入します!

画像13

画像14

と思いきやまた資料。とにかく充実してます。

画像21

階段の手前には初めて点灯した日付が記されたプレートが貼り付けてあります。

画像15

階段の小窓から外を見下ろす。これは灯台ならではの体験…! 他では味わえない雰囲気です。

階段をのぼり終えると・・・

画像19

現役の灯ろうが来訪者をお出迎え。めちゃくちゃデカい。グラスの材質なんかも調べてみると奥が深そうですね。

そしていよいよ外に出ると・・・

画像18

なんということでしょう。
写真や映像でしかみられないような絶景が広がっています。灯台の守り人はこの海を眺めながら、安全な船旅をつくる役目を果たしていたのだと思うと何だか感慨深いです。

画像16

反対側は晴れていました。来し方をみおろす優越感。

画像17

フチをフレームに収めると灯台っぽさが出ることに気づく。

画像22

調子に乗ってもう一発。よく見るとフチのかたちがさっきの部分と違います。

画像20

満足したので降りました。限定ストラップが400円で買えちゃいます。パッケージも渋くていいですね。横須賀市の観光施策への気合をヒシヒシと感じます。

画像23

いかがでしたでしょうか?

歴史があって、運動にもなって、景色もサイコー! 3拍子そろった名スポット・観音崎灯台。お近くにお住まいの方は機会があればぜひ訪ねてみてはいかがでしょう?

観音崎以外にも、日本には登れる灯台がいくつかあるそうなので、興味がある方はお近くの灯台を調べてみてもよいかもしれません。海といえば夏ではありますが、道中は虫が多くてコワかったたので、涼しい季節に落ち着いて観光されることをオススメします。

(文責:モラトリくん)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?