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さざなみ書評

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巷で話題の文筆家、モラトリくんさんによる書評をまとめています。
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#マンドリン

さざなみ書評『未来のサイズ』

 リズム感、というのは国民性があるらしい。ワルツを弾くときのぎこちなさを、経験したことは…

さざなみ書評『成功する音楽家の新習慣』

 現代は、価値観や技術が短いスパンで置き換わる時代になってきました。一つの物事に集中して…

さざなみ書評『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』

 「警察」といえば、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか。 ・テレビの企画で夜通しトラブ…

さざなみ書評『推し、燃ゆ』

ものすごい小説を読んだ とある女子高生と 「推し」にまつわる物語 毎日がうまくいかなくても…

さざなみ書評『葬送のフリーレン』

 時間の重みと平等性について考えさせられる1年だった。私たちは自分の寿命を選べない。だか…

さざなみ書評『音楽の聴き方』

 胸の鼓動が高まるほど感動した音楽。その感想を誰かに伝えたいけれど、なかなか思いどおりの…

さざなみ書評『うたのしくみ』

 音楽はじっくり聴いてなんぼ。それなのに、時間に追われて「ただ曲を流してただけ」になっていたのかもしれない。そのことを痛感し悔しい思いをさせられた本がある。  しかし、その本は同時に、こんな希望もくれた。  「何度も聴いて味わいつくしたつもりになっていた歌でも、これからもっと聴き込めば、隠された魅力が見つかって、その曲をもっと好きになれるんじゃないか?」  歌が好きなすべての人に、そして世界に存在するすべての歌に対してオープンな、歌をもっと好きになるためのきっかけをくれ

さざなみ書評『マンガと音楽の甘い関係』

 お久しぶりです! 突然ですが、みなさんは「音楽マンガ」といわれたらどんな作品を思い浮か…

さざなみ書評『休日に奏でるプレクトラム』

 「茶化してはいけない人」というのがいる。広報部長は記事の中でイジれるけど、関東支社社長…

さざなみ書評『論より詭弁 反論理的思考のすすめ』

 プレクトラム結社の広報部長によるツイートは職人芸の域に達している。副業先の楽器メーカー…

さざなみ書評『ツイッター哲学 別のしかたで』

 思えば、私のマンドリン生活はいつもツイッターと共にあった。大学の講義に出て、学食で昼食…

さざなみ書評『〈彼女〉の撮り方』

 どういうわけか、プレクトラム結社は写真をほとんど公開しない。画像ツイートは公演ポスター…

さざなみ書評『ベルリンうわの空』

 従業員の大規模ストによるプレクトラム結社の公演中止。その報を受けても、きっとあなたは何…

ムネを描く勇気

 こんなことを言うと女性経験がないヤツだと思われそうだが、ムネを描くのには尋常じゃない勇気が要るなぁと思う。いけないことをしていると感じる心とは裏腹に、体は喜びを隠せず、少し鼻がひくつく。ペン先がブレる。もしあなたがムネを描いたことがないのなら、ぜひ一度、手元の紙に女性を描きながら、自分の心と体を観察してみてほしい。あなたが女性であれば、男性を描いてみるのでもいい。私のケースとそんなに変わらない反応がみられるのではないかと想像する。  かくいう私が絵を描きはじめたのは今年に