だからZ世代は、で片づけてはならない

働きがいをともにつくるための〜働きがい創造戦略〜

第2話 前書き➁

働き方改革を考える上で忘れてならないのが、そこで働く人たちのことですね。
私は『だからZ世代は…。』とか『ゆとり世代には手を焼く。』といった表現は苦手です。
日本人は特にパターン化して個性を決めつけてしまう事で安心すると言われますが、それを整理すると次のような表が出来上がります。

これだけ見ると、何となく『そう言われればその世代の方にはそんな特徴があるかも。といったところでしょうか?
ちなみに私は団塊ジュニア世代ですが、周りを見る限り仕事とプライベートのバランスを重視するライフスタイルへのシフトが見られるのは確かにそうだと思います。
ただ大切なことは『この世代の人がこうだ』と決めつけてしまうのではなく、なぜそうなったのか?という背景を考えるべきなのです。
例えばこのコラムを読んでいただいている方々の大半は、生まれた時から日本語を口にしていたことだと思います。
あれ?何でそうなるんでしょう?
それは周りの人が日本語で話しかけていたからですよね。
私は大阪で生まれ育ちましたから、日常の会話の中でも『なんでやねん。』と口にすることがありますが、愛知で生まれ育った妻にとってはそれが不思議でならないようです。
つまり、その人の個性や特徴を決めているのは生まれ育った環境や背景に起因するということです。それでは改めて先ほどの表に『なぜその世代はそういう特徴と言われるのか?』という背景を挿入してみましょう。

 さらに次の世代にはアルファ世代という名がつけられていますが、彼ら彼女らの特徴はまだ分かりません。
 それは、今の社会がどのような影響を与えるかは仮説の域を出ないからです。
 その世代の方々の特徴を決めつけるというより、背景に目を向ける事で少し見方が変わってくるかもしれませんね。

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