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仮想通貨マイニングで利益は出るのか(採掘難易度考えてる?)

こんにちは.みんな掘ってますか!俺は掘ってるぜ!年明けからのビットコイン高騰のニュースを見て,仮想通貨マイニングって儲かるのではないかと思い,つい手を出してしまいました.ここでは最初始めたときの計画とやってるうちにわかってきた採掘難度の重要性,それを考慮しても儲かるのかどうか,どう検討していったかを説明していきたいと思います.有料記事ですが,結論だけ見たい方向けに結論を言います.今の相場傾向で,GPUの供給不足が続くと仮定すれば8ヶ月程度で元が取れ,3年後に350%程度の利回りが出ます(図1.コストと収入のグラフ参照).しかしリスクも大変に大きいです.リスクは2021年7月予定の「ロンドンハードフォーク」,GPU供給量の改善,新GPUリリースによる計算量の大幅増加あたりが考えられます.しかし,これまで電気代を完全に下回る赤字になる傾向は見られなかったので,3年ほど稼働できれば十分元は取れる可能性は高いでしょう.有料部分ではこの結論を導き出す分析,リスクに対する過去データからの検討について詳細に解説したいと思います.

図1.コストと収入のグラフ(単位:円)

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マイニング環境の紹介

僕は2021年03月26日からマイニングを始め約3週間ほど経った状況です.とりあえず現在の僕のリグ(GPUを大量に並べただけの簡易的なPCのこと)を見てください.

図2.筆者の現状のマイニングリグ(RTX3070x8)

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RTX3070を8枚、1050Wの電源2つ、MBも2つという環境でやっています.2020年4月現在,MBに大量のPCIeを認識してくれるマシーンは売っていません.また,RTX3070の多くのボードは8ピン150Wの補助電源を2本指すものが多く,電源のPCIeのケーブル(1050Wの4系統)を4枚ですべて使い切ってしまうためこのような形での運用が一般的になると思います.手前に置いてある2つのサーキュレーターはRTX3070が70℃を超えるとマイニング効率が落ちるためつけているものです.これによってファンが2枚のRTX3070(9〜10万円前後で安価なものが多い)で60℃〜65℃程度で安定します.一方でファンが3枚のもの(11万円以上で高価なものが多い)だと55℃以下になり,夏であっても全然運用できそうな温度になります.

さて,このリグを作るにあたりここに写ってるパーツでどの程度かかっているか算出すると少なく見積もっても90万円はかかっています.まずRTX3070は1枚平均10万円強しているのでそれが8枚で80〜85万円,CPUがCeleron G4930(4000円)x2個,MBがH170の20000円ほどのMBx2枚,メモリが6000円,SSD128GBx2で6000円,サーキュレータ2個で6000円,リグが18000円となっており,ちょっと数えただけでも90万円はかかっています.もちろんそれ以外にも無駄になった部品やケーブルもあります.今回の記事の目的は仮想通貨マイニングによってこの初期投資した90万円以上の利益を得ることができるのか否かということを分析することです.

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