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speedrun.comに未登録のゲームを申請した話


経緯

はじめに

はじめまして、らみかんと申します。
その昔、個人ホームページ全盛(?)の頃にラグランジュポイントとラディア戦記の攻略情報、その他ファミコンや音ゲー等を取り扱ったサイトを運営していました。
1999~2000年代までは随時更新していましたが、2010年代は主な活動をオフラインでの同人誌製作にシフト、そして2019年にレンタル先のジオシティーズのサ終に伴いホームページは消滅しました。
そして2020年代に入り、時々ゲーム配信をしたり過去の同人誌のデータ配布をする事はありましたが、これといって新たなファン活動のようなものは行っていませんでした。

RTA in JAPANとの出会い

2019年、Twitter(現X)のTLに、イベントで星をみるひとのRTAを走るというツイートが流れて来ました。これがRTAイベントというものを知るきっかけとなりました。

それまでもニコニコ等でRTAの動画を見る事はありましたが、RTAを題材にした大規模なイベントがあるという事はそれまで知りませんでした。そしてその後もう少し経ってから、日本でもそう言ったイベントがある事を知ります。RiJです。
欠かさず観るようになったのは2020夏からだったと思います。

それまで全く知らなかったゲームを購入するまでに至るわけですから、ものすごい影響力です。FAR: Lone Sails、とても良かった…

自分の好きなゲームでRTAをしてみたい

色々なRTAイベントで色々な作品、レギュレーションで走っているのを見ている内に、自分でもTAをしてみたい、という気持ちが出て来ます。ちょうどこの頃に購入したcelesteは本当にカジュアルにRTAができるゲームで、今でも繰り返し遊んでいます。
すると次に、自分が今までに遊んだことのあるゲームや、好きなゲームでもRTAをしてみたいという気持ちが出て来ました。
前述した通り、自分はファミコンのRPG、ラグランジュポイントとラディア戦記が大好きで、HPを作るほど、同人誌を出すほどには好きな作品です。

偉大なる先駆者様

ラグランジュポイントのRTA動画は存在を知っていましたし、大幅な短縮ができるグリッジがある事は当時から把握していました。
しかし、ラディア戦記のRTAを走っていた方がいた、動画があったという事を自分はつい最近まで知りませんでした。
ラディア戦記の裏技と言えばサウンドテスト位のもので、バグらしいバグの無いゲームだと思っていたんです。

…ほんとびっくりしました。自分がラディア戦記の20周年を記念して、本編に登場するセリフを全て書き起こした同人誌を発行したのが2011年。この時点でラディア戦記を一通り遊びきったと思っていたんですが、それから4年、発売から数えて24年後、こんな大発見があったとは…。
これは自分でも実際に試してみなくてはと思い、実際にエンディングまで走ってみました。大幅短縮を行う為の1F技も何回か練習する内にできるようになりました。いざ実際に自分で試して完走してみると、なんとも感慨深いものがありました。

「speedrun.com」名前はよく聞くけどよく知らない

RTAに触れる機会が多くなるにつれて、よく耳にするようになったspeedrun.com。サイトに行き、サイト内の検索窓に色々と作品名を入力してみると、表示されるランキングにはよく聞くお名前がちらほら。
試しにラグランジュポイントで検索してみると、海外の走者さんが1人。ではラディア戦記はどうなんだろうと検索してみると…、作品のページ自体がありません。走者0人です。
そもそもこのサイトはどういう仕組みなんだろう、無いゲームを登録してもらうにはどうすればいいんだろう?他に走者がいないゲームのカテゴリはどうやって決めるんだろう…?
前置きが長くなりましたが、このnoteはspeedrun.comに新規にゲームを追加して、モデレーターになるまでに行った申請や考えた事などの記録です。

実際に登録が完了するまで

海外サイトというハードル

speedrun.comは海外サイトなので、当然全て英語です。正しく理解して登録できるかな…?と最初は思いましたが、自動翻訳で十分理解できる内容だったので安心しました。

偉大なる先駆者様

まだ登録されていないゲームの申請方法をまとめて下さっているサイト様がいくつかありますが、自分はこちらを参考にしました。

こちらのページ内にも記載されていますが、自分でカテゴリを作って、走って、申請する。とてもわかりやすいですね!

申請(新規ゲームリクエスト)から承認まで

申請の手順はわかったので、次に必要な入力項目の準備をしましたが、まず引っかかったのがゲーム名の英語表記です。ソフトのパッケージ裏側に書いてある「Record of radia war」にするべきか、英語版wikiでの記載タイトル「Radia Senki: Reimeihen」にした方が海外的には通りが良いのか、さらに言うと英語版wiki内での表記「Chronicle of the Radia War: Dawn Volume」が一番響きがカッコいいなあとか、とにかく迷いました。(結局パッケージ裏の表記で決定しました。)

参考となるプレイ動画は自分で準備したものを使用し、ゲームのホームページURLについては公式サイトに作品の記述が存在しない為、英語版wikiのURLを記載しました。日本のゲームの英語版wikiは作品によって質・量共にかなり違いがあるのですが、ラディア戦記の場合はかなり簡潔にゲームシステム・ストーリーが記載されており、とても分かりやすい内容になっていました。

追加情報にはこれ以上何を書けばいいかわからなかったので、「日本の有名ゲームメーカーの作品だが登録も走者もいなかったので申請した。バグあり・バグ無しの2カテゴリを想定しています。」的な内容を記載しました。

承認されるまでには1日から2週間程度かかると聞いていましたが、今回は1日で即承認されました。タイミングと海外wikiにゲームの概要がしっかり記載されていたおかげでしょうか?

カテゴリとルールを決める

無事承認されましたので、これより2週間以内にカテゴリを設定し、記録や承認基準の設定を行い、ランを申請・承認できる状態にしなくてはいけません。これがモデレーター業務というやつですね。

前述の通り、ラディア戦記には今回知った大幅なショートカット以外、ゲームの進行の短縮に影響するようなグリッチが無い為、Any%(グリッジあり)とglitchless(グリッジ無し)の2つのカテゴリを設定しました。

カテゴリのルール説明にはタイム計測のタイミングが必要ですが、計測終了地点をどこにするのかで悩みました。
先駆者様はエンディングで「THE END」が表示されるまでとしていましたが、ラスボスを倒した瞬間にタイマーストップしているゲームも多いので、どちらにするべきかなと。
結果、ENDの表示が出るまでとしました。最初に走った方の意思を大事にしたいなと思ったのが主な理由です。

自分の記録を申請する

カテゴリの設定が終わり、記録申請を受け入れる準備が整いました。という事で自分で記録を申請し、自分で承認します。世界1位です!

おわりに

新しい活動の形

これまで、攻略サイトの運営や、同人誌の作成という形でゲームに対してアプローチをしてきましたが、ゲームをプレイするという、最もダイレクトな表現方法ができる環境になったんだなあと改めて感じています。(あくまでも自分の感覚です。)
当時も今も、本当に情報が少なく、表舞台に立つ事が無かったゲームなので、少しでも多くの人がこの作品に触れる機会が増えたらいいなと思っています。

このRTAで自分が走っているAny%では、ストーリーのほとんどをすっとばしてしまいますが、ご安心下さい。私の作成した攻略本ではセリフ書き起こしの形でストーリーを最初から最後まで追う事ができます。無料配布しておりますのでご興味ありましたら是非。

古い作品の登録が少ない

色々なRTAイベントを見ていると、どんなマイナーなゲーム、古いゲームにも走者さんがいるかのような錯覚に陥るんですが、実際にはどのゲームにも走者がいるわけではなく、古いゲームは登録も走者も本当に少ないんだなあと改めて認識しました。自分が好きなゲームが登録されていない!誰も走っていない!と思ったら、どんどん登録してみるといいのではないでしょうか?

イベント参加もしてみたい

せっかくRTAイベントの視聴がきっかけでRTAを始めたわけですから、やっぱりイベントに出てみたいなという気持ちも出て来ました。
ただ、自分は喋るタイプの配信を全く行っていないので、その辺りをどうするのか考えていきたいです。
今回申請した走りがあまりにひどいので、まずは配信経験を積みつつ記録の更新に努めたいと思います。

ありがとうございました。

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