見出し画像

『Vaundy・strobo』アルバムレビュー【音楽】

Vaundy

Strobo

↓↓動画↓↓


はいということでVaundyでstroboなんですけども、

僕自身Vaundyのことは最近まで存じ上げなかったんですけど、

調べてみると若干19歳にて、活動を始めたのは2019年6月からYoutubeに投稿した「pain」を皮切りにしてYoutubeに曲をアップし、 Youtubeとサブスクを駆使し次第に人気になったそうです。

聴いてみると、若者を魅了する歌声はさながら

一曲一曲が本当に違う顔をもち

一つ一つが全く違う特性な

その音楽性の幅と奥行きに驚かされました。

ポップ、ロック、R&B 、ヒップホップ、サーフ系まで

一つのアルバムで紡いでいる今作

Stroboをどんどんレビューしていければと思います。

このアルバムを一言で表すならば、

「始まりの予感」

です。

先ほども述べた様に

一つ一つの楽曲が全く違う色を持ちつつ、

その曲が持つ特性の可能性を最大限にマキシマイズしていて

これは何か本当に新しいことが始まるんじゃないかなと思わせる作品になります。

11曲という長さはとても丁度よく

短くもなく長くも無いのですが、

気がついたらその36分という長さのアルバムは幕を閉じています。

1曲目

「Audio 001」


アルバムはAudio001とAudio002という二つのインストから構成されているんですが、

この2つのインストア幅広いジャンルのアルバムに統一感を出すために取り入れられていて

Vaundyさん自身

このアルバムはこれまでのVaundyを知るための詰め合わせパックで、

世界観を統一するためにこの2曲のインストを取り入れたと語っております。

ここら辺の世界観は先日レビューさせて頂いた

「the 1975」


に似ていて

特にAudio 002に関してはNOACFの最初のインストに音が重なる場面もありました。


「灯火」

はドラマ東京ラブストーリーの主題歌になっており、

現代の若者の不安と希望を同時に代弁した歌詞は

とてもドラマにマッチしており、

乾いたアコギとドラムのグルーブだけで

作られる洗練されたサウンドは

とても爽やかでカッコよく

それでいてどこか哀愁漂うトラックになっています。

個人的には

風呂上りに夜の麹町をこの曲を聴きながらサイクリングしたいです。

「東京フラッシュ」



この曲はこのアルバムの一番の代表曲であり、

このアルバムをリプレゼントしていると思っていて、

サウンド的にはあまり好みでは無いのですが、

手の届かない好きな人のことを歌った歌詞

「FAKEの笑顔を見せてよ見せてよ」
「STAGE4の癌にかかっているみたいかい」

届かない恋心の歌詞が

紫色のメロディーを交わった時に

とても官能的で

明け方の歌舞伎町の様な

どこか荒んだ景色を見せてくれる曲になっています。

アルバムを聴いた時に声質が誰かに似ているなあと思っていたんですが、

ここまで聴いた段階でそれが確信に変わりました。

ワンオクロックのTAKAさんに少し声質が似ていると思います。

TAKAさんより少し太い声ではあるんですが、

聴いていて声質やトーンの使い方等々

とても色気があります。

4曲目

「怪獣の花唄」


Vaundyのこれまでの楽曲を聴いてきて

この様な青春感溢れるいわゆる

J-Rockの様なイメージはなかったのですが、

この曲を聴いた時に

その音楽的の幅の広さを実感しました。

疾走感溢れるメロディーと

曲のテンションの上がり方含め

ライブで一番映える曲だと思います。

個人的にアニメのオープニングとかに使われてそうだなという印象です。

7曲目

「soramimi」


4曲目のロックアンセムとは打って変わって、

急にR&B調に曲がシフトしていき、

そのダンスムーブなメロディーが

ナイトクラブを想起させると共に

社会や周りの人間に対して皮肉が込められた歌詞は、

どこか面白く笑ってしまいました。

サビのDistanceの部分は

King gnuのFlash!にサウンド的に似ており

そしてどこか

david bowieのlet’s danceのオマージュにも聞こえました。

10曲目

「僕も今日も」


この曲はこのアルバムで個人的に一番好きな曲で、

一番vaundさんの個人的なことが歌われている分

凄く自分に重ね合わせて聞くことができるバラードになっていると思います。

どこかRadwimpsのバラードに通ずるところもあり、

聴いていてとても切なくなるのですが、

同時に前を向いて歩いて行こうという勇気ももらえる曲になっています。

とてもしっとりしていて

いよいよアルバムが終わりに近づいていることを

暗示をして

最後の

「Bye by me」


では

フランスのフォーク音楽や魔女の宅急便を想起させる

軽やかでお洒落なメロディーラインが

素敵な朝焼けのカーテン越の光を連想させ、

どこか離れている恋人を恋しくなる曲になっています。

聴いているとヨーロッパの街並みが頭に浮かぶと共に

ハウス食品のシチューのCMとかに使われていたら

とても商品が売れるんじゃないかと勝ってながら思いました。

全体的にみると、

同じアーティストとは思えないほど

1曲1曲本当に幅が広く奥行きの深いサウンドで

全く飽きない36分間でした。

Vaundyさん自身述べている様に

このアルバムはこれまでのvaundyの詰めパックと述べている様に

彼の音楽の始まりの序章で

これからその有り余る才能がどこに向かっていくか

非常に楽しみになる

無限の可能性を感じるアルバムになっていると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?