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『AAAMYYY・UTOPIA』トラックレビュー【音楽】

AAAMMYYYY

Utopia


はいと言うことで本日はAAAMYYYさんでutopiaをレビューさせていただければと思うのですが、

今作は2020年配信シングル第3弾となっており、

エイミーさんは自宅にスタジオがあり、

コロナの中で外に出れない中家で10曲以上作っているらしいです!

AAAMYYYさんが述べるには、

この曲は人間は自然に勝てないことを歌っていて、

どんなに人間が作り出した人工物が優れていても、

それが廃れてしまった時に、自然が溢れかえり

最終的には自然に包まれてしまう、

解釈としては私たちが住んでいる地球がutopiaになってきていることを意味していると考えています。

歌詞の

大地よ土に燃ゆる命から
描いてた大義もないこの世へと
空よ溢れる雲に隠れて、描いてた大義もないこの世へと
光を探して生まれ変わるわ、痛みと引き換え
(存在する為には)
怒りと道連れ抵抗できない
(未だ夢に溺れ歌え)

にも現れており

光を探して生まれ変わるわ

痛みと引き換え

と言う歌詞は自然が光合成をすることによって

植物が自分で生きるための養分を作り出していて、

それを実行する機会や場所が人類の近代化のせいで奪われていってることを示唆しています。

僕が一番いいなと思ったラインは

空よ溢れる雲に隠れて

と言う歌詞で

これは凄く自然や人間(地上生物)目線で曲が歌われていると思っていて、

地上から空を見上げた時に

雲で溢れていて空が見えない

もしこの曲が地球目線で歌われていたら逆ですよね。

そう言う意味では、自然目線で歌っているのですが、

人類もその自然の一部になっていて、

最終的にどんなに近代的な人類が生まれたとしても

人間も人間が作り出した人工物も自然に還っていくことが示唆されていると思います。

サウンドに関しては、

トラップやベースミュージックを取り入れたと明記されているのですが、

勿論その要素もあるのですが、

あまり強すぎずそれでいてどこか軽やかで、

トラップの耳にずんとくる感じが苦手な私には

とても心地の良いミックスがなされているなと思いました。

それよりもシンセの音が中毒性を非常に持っていると思っていて、

浮遊感が半分夢の中半分現実の寝起きのどちらが現実か分からない時のような気分になります。

アニメで例えると

パプリカ

映画で例えると

マトリックス

そして

どこかテーマインパラ等々のオージーサイケの要素を感じることができます。

囁くようなエイミーさんの声がぼやけたりぼやけなかったりと

何層にも渡って同じエイミーさんの違う声が360度様々な角度から降りかかってきて

この曲で言う光とはエイミーさんの声なんじゃないかと思う程

この曲を神秘的にさせます。

全体的にみると

Utopiaと言う楽園と言う題名は遠い世界のことを歌っているように見えるのですが、

実はそれは人間と自然が共存している地球のことで、

最終的には人類は自然に還り、

そうなった時に近代社会はutopiaに変貌する。

浮遊感に溢れていて、自分が今夢の中なのか現実世界なのかを

意識の中で問いかけてくる音楽だと思いました。

まだ未発表の曲があると言うことで、

これからも楽しみにエイミーさんの曲を楽しみに聴いていきたいと思います。

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