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週に2日だけオープンする錦糸町のオイスターバー『牡蠣と妄想ハネムーン』【不動産で遊ぶ大人たちvol.1】

錦糸町ってどんなイメージですか?競馬に風俗街にサウナなど、馴染みがない人には多少近寄りがたい場所かもしれません。実はここ、掘れば掘るほど面白い街でもあるんです。
錦糸町駅北口を出て下町っぽい路地を歩いていくと、小さな建物が見えてきます。店というより路地の一角のような雰囲気。
お店の名前は「牡蠣と妄想ハネムーン」。どんな人がやってるの?週2日だけでやっていけるの?などの疑問を抱えてお店に入ってみると、店主の山木良宗さんが出迎えてくれました。

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お店を始めたきっかけ

近くにシルクロードカフェというお店があるのですが、ベリーダンスなどのイベントの時にオイスターマイスターとして牡蠣を提供していたんですよ。反響がよかったので何度かコラボをしていたら、代表の方から「おもしろい物件があるんだけど、一緒にやりません?」と声をかけていただいたんです。

ここは微熱食堂といって、曜日毎にお店が変わるシェアレストラン。私は金曜・土曜の週2日を担当しています。当初は全ての曜日が埋まっていて、別の曜日のお客様の往来もあり、毎日来ても変化を楽しめるお店でした。

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生牡蠣でお腹いっぱいになりたい!

牡蠣にハマったきっかけは、3DCGの制作会社に勤めていた頃、当時はまだ残業し放題で連泊が続いていた時に『人生もっと楽しかったよな、やり残したことなんだろう』ってふと思ったんです。

そこで「生牡蠣でお腹いっぱいになったことない!」と気付いてしまったんです(笑)それからすぐに銀座のOysterBarで開催された生牡蠣食べ放題のイベントに行きました。幹事の方とたまたま仲良くなり、小さな牡蠣の美味しさや海外の牡蠣を知るようになると牡蠣の奥深さにどんどん吸い込まれていきました。

せっかくなので、牡蠣をいただきます!

おすすめの食べ方があるので試されますか?。まず牡蠣を口に入れ、舌の上に乗せ塩味と香りを確かめてください。牡蠣が舌にフィットし、表面がつるつるしてとても滑らかで気持ち良いと思います。内臓の白い部分と貝柱の部分が分かれている事が確認できて「そろそろ噛みたいな」と思ったら、貝柱のほうから優しく噛んでください。貝柱の食感と内臓の甘みが口の中で合わさって、2つのものを食べてるような感じになりませんか?開ける音も含め、牡蠣って五感で楽しめるんです。

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山木さんに言われた通りに、牡蠣を口に入れ目を閉じる。目をつぶるとざざーんと波の音も聞こえてくるよう・・・これが牡蠣のおいしさかぁ。

生牡蠣オンリーへのこだわり

牡蠣はあたるから怖いという声もありますが、実は生牡蠣であたる確率は他と比較しても少ないことが統計でわかっているんです。きちんと対策をすれば安全に食べる事ができます。なので牡蠣好きの方に安心して楽しんでいただけるように、生牡蠣だけに意識を向けています。

また週2だからこそできることもあるんですよ。例えば、2日間で売り切れば良いので牡蠣は全品統一価格。そのため価格を気にせずに好きな牡蠣を選んでいます。最初は牡蠣料理も出していましたが、やりたい事を優先した結果料理は全てやめました。
その分お酒は、ウイスキーやクラフトジンやアブサンまで(笑)牡蠣に合うお酒をいろいろ揃えています。

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自分の好きなものだけを、全力で

世間では大きな牡蠣の食べ応えばかりが持てはやされますが、僕が出すのは小さいからこそ美味しい牡蠣。また味の違いは何故なのかなど背景にあるストーリーを伝えながらオススメの牡蠣を提供し、自分の好きなものを好きな人がどんどん増える。本当に嬉しいですし、最高ですね!

自分がおいしいと思う生牡蠣と全力で向き合い、これからも生牡蠣一本でやって行こうと思います!

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営業日以外は他の仕事をされている山木さん。週2日という条件を活かした、シンプルで、徹底的に要素を絞ったお店づくりは、お店をやってみたい人にとって参考になるのではないでしょうか。牡蠣も絶品なので、ぜひお店に足を運んでみてください!

また山木さんのように間借りで始めたい方は、物件オーナーと飲食店をやりたい人のマッチングサイトなどもあるようなのでチェックしてみては。

[店舗情報]
牡蠣と妄想ハネムーン
住所:墨田区太平2-1-8
営業:金曜・土曜
Email:kakitomousou@gmail.com

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取材・執筆:及川静香
バナーデザイン:おおのあやか/田川貢



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