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アーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座[第二期]に向けたディスカッション①

アーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座の募集がスタートしました!

近年、教育現場のみならず、研修や組織開発、セラピー、コミュニティの分野でも注目されるワークショップ、ファシリテーション、そして アート。

二十年に渡りアートを基盤とした(=Arts Based )ワークショップを実践してきた
羽地朝和・岩橋由莉のふたりの講師が、アートを使った場づくり・ファシリテーションのエッセンスを全て教えます!

第一期を七月に終え、今回は十月からスタートする第二期生の募集です。

第二期は全回オンラインでの開催。それに伴い、各回の時間も第一期より延長します! さらに、絵の講座「イメージをプリズムに」でもおなじみの画家・田島環さんをゲスト講師にお迎えします。

詳細はこちら↓

★5000円引きとなる早期割引は9月いっぱいまでです!


二期を迎えるにあたって、フェイスブック上で講師の羽地朝和・岩橋由莉がディスカッションをしています。そのようすをnoteでもご紹介します。

口火を切ったのは岩橋由莉。田島環さんのワークでの経験を踏まえつつ、いきなり「アートをどうとらえているか?」という根源的な問いかけへと舵を切ります。それを受けて羽地朝和がなにを返すのか、今後どのようにディスカッションが展開していくのか。ぜひお楽しみください!


岩橋由莉[9月16日 23:23]

とうとう第2期が始まりますね!
始めるにあたり、講師や事務局の思うところを述べ合おう!と提案しながら
なかなか言葉になりませんでした。


でも、この間、田島環さんのオンライン絵画教室に参加した際、「イメージする」という時間を体験しました。(たまちゃんのアートファシリテーターはもう、すごく毎回勉強になります。今回も2期に特別講師としてきてもらうことになったよね! 楽しみです!)

最後にわたしは「幸せ」という言葉から連想される色と形を作品として作りました。
一生懸命色と形をイメージしたのに、最後に私が完成させたものは、どこにでもよくあるようなものでした。

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そのことにすごくびっくりしました!
でもたまちゃんは言いました。

「デザインとはそういうものですよ。
たいていみんなおんなじようなイメージを持つんです。そういうもんなんです。
で、最後ほんの数%だけ自分なりのオリジナルなものが現れるかもしれない」

そっか。「伝達」という役割を背負ったデザインというものは往々にしてそんな役割もあるのかと、今更ながら納得しました。
社会的に誰もがわかるものがデザインだものね

頭は納得したものの、体は納得できず。
もうオンラインは終わってるのに、今度は「幸せ」の反対にあると思われる「不幸」という言葉からイメージするものを表してみました。

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はたして! お、おもしろい!
エネルギーがたくさん出て自分の中で面白い「不幸」の作品が出来上がりました。

翌日、自分の作った「幸せ」と「不幸」を見比べてみて
自分のイメージした「幸せ」がもう薄っぺらくて心底嫌になったので
もう一度前日行った不幸の対になる形で幸せをイメージし直すことに。
すると、前の作品では使わなかった色や形がいっぱい出てきました。

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「幸せ」の言葉から連想されるわたしの一般的なイメージ→ものをたくさん持っている。色がはっきりして形が残るもの。

に対して

「幸せ」のわたしなりの体感イメージは

・はかない、消えてなくなる
・それは不幸な状況の時にも現れる
・まるで薄紙を少しずつ重ねていくような感じ
・心もとない

あ〜、これぞわたしの幸せだな〜としみじみしました。

夢を形にする〜ということが目的のワークショップなら
もっとはっきりイメージしてひきよせて!と言われるかも。
でも、この吹けば飛ぶようなぼんやりしたものがわたしの中にある幸せの世界でした。

それがわかって大満足!
たまちゃんはそんなことを目指してたわけではないけど目指してないからこそ行けた世界だなと思います。

アートってこんなところがあるから面白い! です!
作品にするまでわからなかったんだよね
潜在意識の中にあったものが作品によって引っ張り出された感じ
「幸せ」みたいな言葉、ポジティブなぶんだけ、ある種、呪いみたいなものがかかってて
集合体の持つイメージを自分の答えだと思うくせ、あるんじゃないかな
少なくても私にはありました。

アートは、そんなうすっぺらいものをひっぺ替えしてくれる
「なにぬるくなってんだよ!」と尖ってくる。

研修講師を行っている羽地さん
羽地さんはそれこそ、その研修だけをやっててもいいのに
なんでアートファシリテーター養成やプレイバックなどをやり続けるのでしょうか?
羽地さんにとってアートってどんなものと捉えていますか。


◯羽地朝和 [9月21日 8:29]

アーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座の第2期が始まります。

第1期が終わって打ち合わせを重ねて、内容を組み換えたり、学び方を明確にして整理し、そして特別講師は田島環さんに決定しました。
環さんに登壇してもらうのは、アート・ワークショップのファシリテーションの理想のひとつが環さんがつくる場、というところで僕と由莉さん、そしてスタッフの満場一致で決まりましました。
環さんは答えを提供してはくれないけれど、シンプルな真理をひとつ置いてくれます。
答えというものは自分が発した問いに対するものだけれど、環さんはその問いと答えを俯瞰する視点を与えてくれます。

今回は、環さんのワークショップを体験して、その体験の振り返りと、環さんと対話をしてその時のファシリテーションを丁寧になぞってみよう、というもの。と予定をしていますが、またその思惑を超えたものが生まれるのだと思います。

ゆりさんは

 アートは、そんなうすっぺらいものをひっぺ替えしてくれる
「なにぬるくなってんだよ!」と尖ってくる。

と述べていますが、僕はまったく違う次元の視点をひらいてくれるもの、違う世界をひらいてくれるものがアートだと思っています。

さて、

研修講師を行っている羽地さん
羽地さんはそれこそ、その研修だけをやっててもいいのに
なんでアートファシリテーター養成やプレイバックなどをやり続けるのでしょうか?

という問いもいただいていますね。それに答えますね。

僕の仕事のアイデンティティは

プレイバック・シアターのコンダクター
ワークショップのファシリテーター
(株)プレイバック・シアター研究所の代表
研修の講師

どれも大切です。
研修の講師が世間的に一番分かりやすいと思いますが、軸足はワークショップのファシリテーター で、最も得意なのはプレイバック・シアターのコンダクター、そして最も責任あるのが研究所の代表としての仕事。

研修という枠組みで、僕が行っているのはファシリテーションです。そして僕はプレイバック・シアターで世の中の様々な人とつながり、いろんなところに行ったり、そして人生を旅しています。会社の社長としてスタッフのみんなが面白いと思うこと
得意なことを仕事とする為に精一杯取り組んでます。
ゆりさんの質問の答えになってますか?


[9月24日 10:05]

ゆりさんは、ファシリテーター、朗読劇の専門家、表現教育家、大学の先生などいくつもの面がありまますが、自分は何者だというのがしっくりきますか。


[9月24日 22:17]

それから、
人が発する声を見抜いたり、声からその人の本性が見える特殊な能力をゆりさんは持っていますよね。あれは、ゆりさん固有のモノだと思うのですが、
その能力を時たまワークショップで使うと凄いコトが起きるのですが、いつもアレをむき出しにしていると、しんどいというか、苦しいとおもうのですが、アレはいつもは鞘に収めている感じなのでしょうか?
ちょうど今、沖縄に来ていて、沖縄の久高島の神人で同じような特殊な能力を持った知り合いがいます。その人は会った人の背負っているものなどが分かってしまうので、それで若い頃はずいぶんと大変でした、とおっしゃっていました。機会があればお連れしたいと思っています。

【②につづく】

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