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【岩橋由莉の思いつき事業部コラム】「昨年の仕事からみえたこと」

プレイバックシアター研究所でワークショップ事業部を作り、そこのマネージメントをさせていただいて一年が経ちました。

正直、フリーでここまで来た私が、数人とはいえ他者のマネージメント業務を担当するとは思いもよりませんでした。

けれど、一緒にワークショップを作ったり、事業部の今後のことを考える際に、その人をもっと知りたいと思うようになってきました。どんなことに興味があり、どんな価値観を持っているのか、それは自分と重なるところがあるのか、全くないのか。

それらを共有できると、新たな仕事が生まれたり、業務のカバーをし合えたりして、さらにはかどるようにもなりました。昨年共有した活動で一番面白かったのはうらら、くじらちゃんと三人で行った「教育」について思うことを書いたリレーエッセイです。

書くことは大変でしたが、自分の書いたことに二人はどう応答するのか、二人は仕事のモチベーションに何があるのか、など読むのが楽しみでなりませんでした。

二人とも、適当にあしらうこともなく、物凄く絞り出して読み応えのあるものをいつも書いて来てくれました。

うららは、事務局として事業部をしっかりと支えてくれていますが、うらら自身のやりがいはどんなところにあるのか、事務が全くできない私にとって、何か得るものはあるのかなといつも心配でした。ところが文章を書きながら産みの苦しみの末に「ホスピタリティー」が自分のやる気スイッチでもある、と読んだ時には、なるほど!そうかと膝を打ちました。

くじらちゃんが、「教育」に対して私とは違う角度でかたくなさやこだわりがある部分を明かしてくれ、なおかつ彼女の文章力で、納得させてもらえると、一緒にワークショップを作る時にそのこだわりを大切に考えることができました。

とても時間のかかる大変なことだったけれど、普段の業務のコミュニケーションでは得られないものだったと思います。

わたしは、事業部でやらねばならないことが増えると、どうしてもやるべきことをこなしてしまうことで終始してしまいます。

そうすると、なんだかつまらない。仕事なんて楽しくないのがあたりまえ、と思っている人にとっては何をかいわんや、だと思いますが、私は仕事という業務の中にもワクワクを見出したい。それはやるべきことの中にはなく、やっていく中で自分で発見することにそれがあります。

そのためには、少し業務から離れる日が必要なんだなと最近わかって来ました。

この文章を書いてる今も、実は業務から離れると決めた日です。
日常の掃除やゴミ出し、洗濯物を干しながら、あ、これいいかも!とアイデアが出てくるのが頼もしい!

それは家事の効率性などを考える隙間にやってきます。


話はちょっと飛びますが、最近、コーヒーが飲めるようになって、自分で豆を挽いて入れることができるようになりました。今のお気に入りはフルーティーというキーワードの豆たち。フルーツの酵母菌をつけた豆やエルサルバドルの温泉で洗った豆の味わいを飲み比べながら、ネットで産地やコーヒー農園の経営について調べたりしていると、いつのまにか事業部のことに思いを馳せたりしています。事業部でエルサルバドルに行ったらどんな仕事できるかなあ〜とか。そこから今度行うゼミの朗読は、こんなふうに読みたいな、とか、この仕事はどんなふうにやってみようかな、というような考え方に結びつきます。

外に出れなかった頃だからこそできた仕事です。
よかったら読んでみてください。

リレーエッセイを自画自賛するの巻↓

(岩橋由莉)

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