【一首一句 その十】忍ぶ心
【本日の一首】
玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする(新古今、恋一、1034)
(鑑賞)
百人一首の式子内親王の歌(89番)。
この作者は必死で恋しい気持ちを堪えているんですよね。
これ以上生きてしまえば、自分を律することも出来なくなってしまうくらい、壊れそうなくらい相手が愛しい。
感情を表に出さないようにと必死なんでしょうね。
これを読んでマクベスの一節、”out, out, brief candle!”をなんとなく思い出しました。
【本日の一句】
春めきて踊る心を忍びけり
兼題としている本日の一句から、忍ぶというフレーズを取ってきて季語を入れて作りましたが、どうも突貫工事の感が否めません。
情景とか景色、絵が浮かんでこないのがイマイチですね、おそまつ。
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