展覧会「そういう問題じゃない」3日目

2019/06/22(Sat.)

2日目の展示ではパフォーマンスを昼公演と夜公演に分けて2回開催しました。土日の開催では京都などの少し離れた場所からの来場者が目立ち、京都精華大学の学生も見にきてくれました。
今日のトークゲストには教授の安田昌弘さんが登壇され、コントと僕を交えたフリートークを開催しました。トークの中では、言葉と身体の乖離について語られました。音響メディアの発達で都市生活の中では音声と身体が必ずしも一致しない場面に出会うようになりました。例えば、自動販売機でジュースを購入した時に音声で「ありがとうございました」と返事が返ってきます。この返事が誰が発した言葉なのでしょうか?音声のプログラムを書いたエンジニアなのか、自動販売機自身が発した言葉なのか。そんな観点から今回のパフォーマンスが分析されました。
軽演劇「そういう問題じゃない」は3幕で構成されており、最初の第1幕は音声のみが会場に再生されて登場人物はいません。第1幕はまさに言葉と身体が分離した状態です。同様に言葉と身体が分離した表現として、メディアを介した映画や録音音楽なども挙げられます。今回の台本を作成した持木さんは映像出身の方なので、見せ方も映画的なシーンが多く見受けられましたのかもしれません。

▲出演前にセリフを確認する姫田さん

▲ripple

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