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傾聴のつもりが抗争に(汗)

今日はKと喧嘩した。久しぶりのことだった。

発端は新聞の取材が施設に来たこと。それ自体は喜ばしいことで、取材対象は事例研究で賞を取ったKたちのチームだった。

その取材日時を決めるにあたって、ボスに任せたら夜勤明けの日にされたので酷く疲れていたのだとか。

しかも、約束の時間に施設に舞い戻って来たのに、ずいぶん待たされていたのだとか。

その理由は大手の新聞会社だったせいか、ボスと副ボスが舞い上がり1時間40分も喋りまくっていたのだとか。

本当は新聞社の人は現場の職員にたくさん話を聴きたかったことだろうに。

しかも、この事例に何一つ協力してくれたわけでもなく発表を持って内容を知ったほどで、何なら激務にしてくれて事例作る時間を奪い、足を引っ張ってもくれた。

あとは、もう一つのチーム、Kより一つ下の賞を取ったチームの事務職の子が、大手新聞社の副編集長に向かってしゃべるとき、Kたちの事例に使った台本の言葉をパクッて喋っていたのだとか。

ほうほう、それは酷い、酷いねと最初は共感していたのだけど、顔を合わせる度に違和感。半日ほど同じ話を聴いているうちに「あれ?何だかおかしいぞ。」と違和感を感じだした。

まず長い。ループし続ける。

「現場の私たちが喋る時間がほとんどなかった!台本を書いたのはohzaちゃんじゃないか。何でohzaちゃん取材受けに来なかったの?それもあいつらがしゃべくってたからだ!」

台本というのもおかしな話だけれど、どんな素晴らしい仕事をしても伝わらなきゃ意味がないので、彼女たちが成したこと、言いたいことを聴き取り、パワポを作り原稿を書いただけ。なのである意味何もしていない。

いや、もしも何かしていても特に取材には魅力を感じない。何せ今日も現場が忙しかったし。

魅力を感じない?何故だろう?私も昔ははしゃいでいたのに。

帰宅して一緒にごはんを食べた。その後一人でジムへ行った。帰って来るとまたその話を聴かされた。

風呂へ入った。洗濯物を干しながらまた同じ話がループしているのを聴く。

私も途中で気づけば良かったんだよなあ。自分が既に相当不快になって来ているってことに。

とうとうある瞬間切れた。

いーー加減にせいよ!部下の手柄を自分がやりました。自分のおかげです!って上司が持って行くなんてしょっちゅうある話だよ。あと、人の言葉パクッてさも自分が考えましたってしゃしゃり出てくる人もザラにいる。

で、それがどーしたの?

いったいどうしたいの?

クソ野郎がいた、クソ野郎にこんなことされた!って1日中同じこと言って、何であんたまでクソ野郎になってんの。そんなに腹たつなら相手に言ってくれば良かったじゃんか。

そんなもん長く話題にして怒りを膨らませる作業に没頭している場合じゃない。そういう人がいるんだよなって手放せや。

家に帰って身体が離れてもずっと嫌なやつと一緒に居る必要あるか?

と、私もくそ野郎に成り下がったのである。

ああ、書いていて情けない。

で、何に腹が立ったのかってことにも気が付いた。自分は好きな料理したりジムに行ったり風呂入ったり、それなりに嫌なことがあった1日だったけれど切り替えようとしているのに、どんどんどんネガティブ玉をぶつけられていたからだ。おまえも何かやれや!

もう一つ、取材に寄り付こうともしなかったのは、過去人生で受けた取材で学んだことがあったから。Kが言うようなそういう輩がいると知っているから。勝手に代弁されて、こちらの想いを好きな形に切り取られて「はい、こんな人です。こんな話です。」と編集されてしまうから。

切り取りなしの本物の人生を生きたいよ。誰かに評価されようがされまいが。

実はネガティブオーラ満載の空間となった家に居るのが嫌で外に出来たら追いかけてまで話していたK。「ごめん。ごめん。ほんとに悪かった。」

ついてくんなや。と速足で追いつけないように策略していたのに、ある瞬間、足を止めてしまった。なんだ、ありゃ。

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椅子にイボが出来ている。いや、ツボ押しか、これ。

と思うや否や、そこへKが走って来て座った。

「いやあー、気持ち良いな!これ!いいもの見つけたねー!ゴリゴリする!いててて!」

「・・・・・・・・・・・。」

次の瞬間吹き出してしまった。

笑ったらもう喧嘩は終わり。次は喧嘩を手放そう。

要らないものを吐き出し手放し、やっぱり呼吸して良いもの、好きなものを入れたい。

「わかった。だから、ごめん。」

伝わった喜びは家に持って帰ろう。明日へ持って行こう。

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