音は見るもの語るもの


俺は1万円札を「お父さん」、5千円札を「お母さん」、そして千円札を「お子さん」と呼びます。そんな向き多かろう。

しかしてジブラルタル。このプレイは、例えばこんな家庭内のお話じゃないだろうか。
◆ウェザーリポート Giblalter
https://youtu.be/QW_kfHEIWj0

ウェザーリポートのリーダーはザヴィヌル、すなわちお父さんないしお母さん。しかしこのプレイではジャコこそリーダー。なぜか。
弟くんショーター

「夕方公園に行ったら、栗を拾ったの。そしたらジャイアンがいて・・・(ToT)」

お父さんは「うちの子にそんなことしやがって!」そう憤慨しつつも一見冷静。しかしだんだん興奮してくる。
お兄ちゃん・ジャコは、そんな二人の話をじっくり聞いている。「うんうん」とあいづち打ちながら。

時に興奮余りあると「ドゥーん」。それで落ち着かせるが、決して離れない。どこまでも2人と伴走(伴奏)している。

しかしマノロ・バドリーニャとアレックス・アクーニャ、話を聞いていた悪いラテン人(笑)が煽ること煽ること。
それがラスト、延々同じリフになり、兄ちゃんジャコは
「そうね、そうだよね」
と。

つまりジャコ・パストリアスは大人であり、優しいのである。このプレイに関しては。

一般にジャズは
「俺の話を聞け!」
であり、ジャコはちゃんと弟ショーターの話を聞いている。それがこんな家族物語に昇華する。

やや、俺は妄想逞しすぎて害を成す、アメリカのQアノンでも日本のネトウヨ でもありません。
音を聴いたら、そんなストーリーが。

俺はね。


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