海辺の街角ワンピース


所謂「海なし県」という場所に生み落とされました。

しかしながら幼少期〜学生時代には、既に母と離婚した父の実家北海道へ夏季休暇のたびに連れて行ってもらい毎年1か月ほど過ごしていました。

私にとってそんな祖母の家、その閑散としたしかし貧相ではない、人口密度の低い町は、当時小学生、お受験戦争の渦中の私の避難場所、心のオアシスでした。

母親から借りたデフテックのデビューアルバムしか録音されていないディスクを繰り返し、ポータブルMDプレイヤーなるもので聴きながら昼寝を貪る3週間、あれがなければ今の私はもう中身すっからかんの人間でした。
そのような経験をさせてくれた親には感謝します。

そんなこんなで、私は海対する肯定的なコンプレックスが強く、この歳になっても払拭できません。

私の海に対する憧れというものは、北海道に限らずとても強いものとなっています。

海の面する街に行きたいと頻繁に思うのです。鎌倉、横浜、ディズニーシー、、、

そしてこの海辺の街角ワンピース、そんな海辺の街に正しくぴったりな装いですよね。



毎年、衣替えの時期にこのワンピースを引っ張り出すと、反射的に海風の匂いを確認しようとばかりに鼻が吸いついてしまう不思議。

爽やかなカラーをベースに、サーフボードや風鈴、アイスキャンディーを連想させるストライプ。

反対に、都会的な街では少し浮いてしまうかな?と思うほど海にぴったりです。

このワンピースこそが海辺の街角を散策するにふさわしい正装とまで言いたくなってしまうほど、海にぴったり。

夏になったら、またこのワンピースを着て海辺の街角を散策しよう。


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