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自然に囲まれた 光あふれる美術館 〜 軽井沢千住博美術館 〜

「今年の最高気温」なんて言葉を毎日のように聞くような時期になってきましたね。週末やお盆休みには、避暑地・軽井沢に出かけて涼しげな作品を堪能してみるのはいかがでしょうか?

夏に是非オススメしたいと思ったのが、

軽井沢千住博美術館 です。

滝の絵で有名な日本画家・千住博さんの作品を展示する美術館です。

「日本画」というと、ちょっと取っ付きにくいイメージもありますが、千住さんの作品は従来の「日本画」のイメージを覆すような作品

例えば、最も有名な滝のシリーズは、溶いた白い岩絵の具をキャンバスの上方から垂らし、さらに絵の具をエアブラシで吹き付けて描いたもの

(ウォーターフォール 2011, 美術館HPより)

重力で滝を描き、キャンバスに叩き付けられる絵の具のしぶきで水しぶきを描いているんです。


また、崖(クリフ)のシリーズは、和紙を手で揉んでそこに岩絵の具を流し込むことで、紙の凹凸を岩肌のように表現した作品

(クリフ ♯2 2012、美術館HPより)

こちらも「山で山を描き、谷で谷を描く(紙の凹凸)、岩で岩を描く(岩絵の具)」という面白い表現です。


そんな千住博さんの作品が数多く見られる美術館ですが、
もうひとつオススメしたい理由は、建築家・西沢立衛さんの設計による建築

(写真:美術館HPより)

(西沢立衛さんは、妹島和世さんの建築ユニット"SANAA"で「金沢21世紀美術館」や「ルーブル美術館ランス別館」の設計なども手がけていらっしゃいます。)

(写真:軽井沢観光協会HPより)

ガラス張りの館内には明るい自然光がさんさんと降り注ぎ、
壁面は曲面で構成され、床も緩やかな起伏がつけられていて、まるで森の中を歩いているようです。

こんなに明るい自然光の中で作品が見られる美術館なんて、なかなかないですよね!


さらに、こちらの美術館では、1995年のヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞を受賞した「The Fall」を常設展示しています。

(写真:軽井沢観光協会HPより)

地下宮殿をイメージしたというこの展示室では、ひんやりとした薄暗い空間で水鏡に大きな滝の作品が映り込み、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。


館外には季節の花・グリーンでいっぱいのカラーリーフガーデンや

千住さんの作品をモチーフにしたグッズや、オシャレな雑貨がいっぱいのミュージアムショップもあります。


夏の暑い時期、こんな素敵な作品と心地の良い建築に囲まれた時間をすごしてみるのはいかがでしょうか?

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■DATA■

軽井沢千住博美術館

開館時間: 9:30 - 17:00 (7〜9月は 9:30 - 18:00)
休館日: 火曜定休(但し、祝日の場合は開館)(7〜9月は無休)
冬期休館:12月26日〜2月末日

入場料: 一般1200円 高校生・大学生800円 中学生以下・障害者無料

アクセス: 軽井沢駅(JR長野新幹線・しなの鉄道)下車、タクシー約10分
      中軽井沢駅(しなの鉄道)下車、タクシー約5分
      (※Access Map)

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▼オマケ▼

美術館には「ブランジェ浅野屋」さんのベーカリーカフェが併設されています。

美しいフォルムの建物と緑を見ながら美味しいパンをほおばるのも良いですね。


また、こちらの美術館の近くには(車で行く事になりますが)緑がきれいな広い彫刻庭園をもつセゾン現代美術館もあり、コチラもオススメです!
(私のnote、「■初夏にオススメの美術館■ セゾン現代美術館@軽井沢」でも紹介させていただきました。)

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