根津美術館00

緑いっぱいの季節に訪れたい 「根津美術館」。

先週、根津美術館に行ってきました。 
カキツバタで有名な美術館ですが、今の季節にも非常に気持ちの良い場所だなぁと思ったのでご紹介します。

「根津美術館」は、表参道の駅から5分ほどの都会にあるとは思えない、落ち着いた大きな庭園のある美術館です。トリップアドバイザーの国内美術館ランキングで1位にも選ばれています。

1941年(昭和16年)に、東武鉄道の社長などを務めた根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた私設美術館です。
私設美術館とはいえ、コレクションは日本・東洋美術品を中心に7,414件を数えるにいたり(根津美術館HPより)うち、国宝は7件、重要文化財87件、重要美術品94件という膨大なコレクションです。

コレクションはもちろん、4つものお茶室を構え、至る所に石仏や灯籠などの美術品が配した広大な庭園は必見です。

今の季節はあじさいも綺麗です。


庭園にはカキツバタの群生する池があります。実は、あの有名な尾形光琳の「燕子花図」(国宝)はこちらの美術館の所蔵。毎年カキツバタの時期に合わせ(4月下旬 - 5月上旬)、美術館で公開されます。今年はもう時期が終わってしまいましたね。

庭園内にもいたるところに彫刻がたたずんでいます。


庭園内のお茶室は4つ。こちらでは定期的にお茶会も実施されているそうです。

お茶会はちょっと敷居が高いですが…庭園内にあるカフェ「NEZU CAFE」は、大きな窓から庭園を一望できるそうです。こんな緑いっぱいの空間でお茶をしたら、都内だという事を忘れてしまいそうですね。


そして、こちらの美術館、チケットがこんなに可愛いんです!!
このイラスト、紀元前13〜11世紀:殷時代 の中国で作られた青銅器の「双羊尊」(重要文化財)がモデルになっています。

こちらの「双羊尊」が展示されている展示室には、同じ時代(約4000年前!!)の青銅器がずらりと並ぶのですが、4000年前にこれだけの加工技術があったとは!!と驚きの、そして造形も美しくオススメの展示のひとつです。  


そんな根津美術館では、現在、企画展「カラフル -中国・明清工芸の精華-を開催中です。
中国・明時代から清時代までの工芸品コレクションの中から選りすぐりの約80点が公開されています。(展示の撮影は禁止なので写真はありません。)
朱塗りの漆器から、瑠璃地白花文の器、そしてより意匠がカラフルで繊細になっていく様子が見られます。
こちらで展示されている、変わった形の香炉も素敵です。


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こちらの美術館のすぐ近くには、岡本太郎さんの生前のアトリエ:「岡本太郎記念館」があったり、日本画好きなら「山種美術館」も徒歩圏内。
青山美術館通りも開通したので、のんびりと歩いて回るのもいいですね。

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ちなみに、この日は「CREA」という雑誌のアート特集号のイベントのために訪れたのでした。こちらも興味深い内容だったので、こちらの様子についてはまた明日、少し書きたいと思います…


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■DATA■

根津美術館

開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
(展示室 / ミュージアムショップ /庭園 / NEZUCAFÉ)

●休館日:
月曜日・展示替期間・年末年始
(ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日)

●入館料:
 ○特別展
  一般     1200円(1000円)
  学生【高校生以上】     1000円(800円)
 ○コレクション展
  一般     1000円(800円)
  学生【高校生以上】     800円(600円)

●ACCESS:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線〈表参道〉駅下車
A5出口(階段)より徒歩8分


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