柔道のことば:柔道の間合いとJUDOの間合い?
こんにちは.SHUN(@plassper)です.
さて,今月のマガジンテーマは「いろいろなスポーツで使う言葉」になりました.
僕からの一つ目の言葉は,柔道でよく使われる言葉の「間合い」です.
これについて少し考えていければと思います.
日本で柔道をしているとよく耳にする「間合い」
他のスポーツでもよく使われているのでは?(あくまで勝手にそう思っているだけなので教えてください)
日本ではよく「間合いをとる」「自分の間合い」みたいな感じに使っていると思うんですが,他の対人競技でも「間合い」はすごく大事なテーマなんじゃないかなと察します.
では,日本から伝わった柔道.技名や一本・技あり・指導・反則負け!など専門用語は世界共通で日本語を使っていますが(ハンガリーとかロシアは技名を現地語に訳してるみたいです),
柔道をしているヨーロッパの人たちは「間合い」をなんと表現しているのでしょうか.
僕が聞いたところでは“Distance”と“Block”
ブロックはめっちゃ違うとして,ディスタンスも微妙に違う気がするんだよなーといつも思いながら,声を大にしてブロックと説明しています.
google翻訳では,"Gap"または"Interval"
なんとなくのイメージでいうと,距離を取ることを間合いと解釈しているような感じ.
間合いがどのように翻訳されているかを共有したところで本題に戻ります.この「間合い」,日本語ではどのように定義されているのでしょうか?
①物と物とのへだたり
②動作をするのに適当な時機.ころあい.また,あいま,ひま.
https://www.weblio.jp/content/%E9%96%93%E5%90%88%E3%81%84より
このように距離としての間合いの他に,動作をする時機についても書かれています.
つまり,物理的,そして時間的な空間が「間合い」ということになるかと思います.
次に,今登場している間合い,ディスタンス,ブロックの3つの言葉に対する私のイメージを図解します.
左から間合い,ディスタンス,ブロック
図なので,見ての通りです.
ではこれはどうでしょうか?奥襟をつかみます.
間合いとディスタンスは小さく,短くなったのみですが,ブロックは引き付けているので逆方向に向きますね.これもまた「間合い」です.
違いがなんとなく整理できたところで,改めて「間合い」を翻訳していきます.
辞書の定義や図を見て感じた方もいるかと思いますが,ディスタンスとブロックでは①物と物との隔たりのみしか含まれないような気がしませんか?
ここが,僕が常に感じてきた違和感かなと.
なので空間や時間的な「ころあい」も含む表現を考えていきます.
適当な,ちょうどいいにあたる言葉はこちら
“suitable” “proper” “appropriate”
それぞれが持っているニュアンスとして
“suitable”→目的や条件などが適している
“proper”→正しいor間違っているにおける
“appropriate”→状況や文化的,その場の空気に合わせて(服装やマナーについて?)
という感じで同じ適当でも微妙に使う場面が異なるようです.
柔道の間合いにおいては“suitable”が良いかな?
というわけで,今回は「間合い」を“suitable space (and time)”とすることにしました!!(勝手に)
海外の柔道家と会話することがあれば,間合いには距離を取る以外の意味合いも含まれるという説明を使ってみてください.
まだまだ勉強中ですので訂正等あればぜひお願いします.
今回も読んでいただきありがとうございました.
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