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プラム(日本スモモ)

【スモモ】酢桃
学名:Prunus salicina
英名:Japanese plum、Asian plum
バラ科サクラ属 落葉小高木
漢名:李
主な生産地:山梨県、長野県、和歌山県、山形県、青森県ほか(2021年農林水産省)

▼スモモの花

AdobeStock_384296040スモモ

<基本情報>

プラム=スモモは、総称。
日本で一般的に「プラム」と言えば生果で流通される「日本スモモ」を指すことが多い。欧米で古くから食されてきたものは「西洋スモモ」および「プルーン」と分類される。

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同じバラ科のアンズ(Prunus armeniaca)、ウメ(Prunus mume)、アーモンド(Amygdalus dulcis)などと交雑しやすく偶発実生した品種が多い。

▼アンズ の記事はこちら

<主な品種と歴史>

原産地は中国とされるが『日本書紀』にも「李」の記載がある。

現在の日本で栽培、流通する品種のその多くは「ソルダム」「サンタローザ」等、古くからの日本スモモがアメリカに渡り、品種改良されて逆輸入となったもの。

▼ソルダム 完熟すると皮も赤くなる

AdobeStock_89893623ソルダムのコピー


最も多く出回る「大石早生」はアメリカの品種を日本で改良した品種。
「太陽」、「貴陽(大玉で世界一重いとされる)」は日本での育成種。
他にも多数の品種がある。

▼大石早生

5080388_m大石早生

<主な栄養・フィトケミカル>

リンゴ酸、葉酸、食物繊維、カリウムが豊富。赤い色はアントシアニン 。
(日本食品標準成分表2020年)

リンゴ酸は疲労回復、葉酸はビタミンB群で赤血球の形成を助ける。カリウムは塩分を排泄、高血圧予防に。
アントシアニンはポリフェノールの一種で抗酸化作用、血流をよくする。

▼品種「太陽」

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<青森県では>

梅や杏同様、主に南部町(岩手県に近い青森県南部)で栽培されている。近年増加している「紅香(べにか)のしずく」は、南部町の農園で発見された品種。皮、果肉ともに濃い真紅色。

▼イラストはイメージです。アンズとプラム

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参考文献
農山漁村文化協会編 『果樹園芸大百科14』
平凡社『世界大百科事典 第2版』
創森社『育てて楽しむスモモ』他

▼南部町産のプラムが入った商品はこちら


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