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駅なかと戻り橋

こちらに来て以来、駅なかの店というのが珍しくてついつい立ち寄ってしまう。行きは目で追うだけにして、待つ人やお留守番の猫、Liveで見たいYouTubeなどがなければ帰りに寄り道する。

乗り換え駅ではみたらし団子からお稲荷さん、肉まんまで幅広く売っていてウハウハだし、そういえば池袋のようなハブ的駅では祭りか小さなデパート地下かなくらい賑やかしかったっけ。

小さな駅のホームにコーヒースタンドをみつけると、途中下車してその辺のベンチで見慣れない景色を眺めながら一息ついて帰りたくなる。

あちらからこちらに移動の狭間にいると、映画で見たような次元を抜けられなくなった人みたいな非日常を感じられる。お母さんの役割を置いたりとか、動と静のこの感じ。随分前に帰り道の阿蘇道の駅で一休みしたときや、周りに人の気配を感じない釧路湿原にも似てる。

先日洛中洛外図屏風の講座から戻り橋についての伝説を知った。

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猫があちらの世界に行ってしまって以来、気持ちが宙ぶらりんで突然思い出してはメソメソしてしまっている。犬に近い愛情表現をしてしまいがちな私にげんなりしていただろうし、亡くなる前の押し付けな愛情に辛くてまじ最低とばかりに気配など残さずさっさとあちらに行ってしまってるんだろう。

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迷信だとは分かっていても、そこに立てばあちらで元気にしている様子が見えそうな気になる。せいせいした顔を見て、ごめんと謝りべそかきながら戻り橋のたもとで休憩のふりをして缶コーヒーでも飲みたい。(20210911)

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※小倉駅構内のかしわうどんは安くて美味しくて最高だと思う
※Google mapで見た戻り橋は小さそう。
※9月末に訪れた。