【舞台】魔法使いの約束エチュードシリーズpart1 OPの歌詞について

前書き

こんにちはぷらんとです。突然ですが、私、魔法使いの約束とまほステが大好きなんです。この前のまほステのエチュードと音楽祭、最高でした………。まほやくとまほステは私の生きる糧といっても過言ではないです。
そんな中で、エチュードシリーズOPについて考察、もとい感想についてあふれるパッションのもと語りたいと思います。

エチュードシリーズOPについて

相変わらず、まほステの音楽はきれい、キラキラしていて儚い。
ホントにもう、大好きです。ありがとう、坂部さん………さやかさん………。
はいというわけで、早速エチュードシリーズOPについて語っていきたいと思います。
わたし、エチュードの歌で一番好きな歌詞が
『永遠もかつては、あの日踏み出した一歩目』
なんですよ!
魔法使いの約束という作品において永遠という言葉は、結構意味深いことばなんですよ。なぜなら、都志見先生の大事にしている本質として、「永遠なんてない」ということが言えるからです。まほやくでいったらスノウとホワイトの関係性もそうですよね。永遠に思われた二人の蜜月も、変化して変容して、歪な形を愛と定義づけながらいまだ世界を漂っているんですよ。
他にも、まほやくの中で印象に残っている言葉があって、
「不変の祈りも、可変の希望も、どちらも素晴らしいものですよ」
っていうラスティカの言葉なんですが、ただこれ、不変は祈りであって、未来ではないんですよね。永遠なんてなくて、ただ世界も自分も変わってゆく。その変わってしまう自分や世界に不満や苛立ちや畏れと同じくらいに変わっていく自分や世界に期待したり楽しんだり愛したりする心もあるんですよ。これって、エチュードのテーマの一つなんじゃないかって思うんです。永遠の代わりにある変化と変容、その一歩目を描いたのがエチュードという作品で、じゃあエチュードの歌詞にある”永遠”って何だろうって話になるんですけど、これは賢者がこの歌詞を担当することに意味があると思うんです。
魔法使いの約束という世界において、賢者という存在は一番永遠からほど遠い存在です。いつ元の世界に帰るかもわからない、世界に覚えられることもなく、役目をはたして消えていく存在で、魔法使いと比べたら寿命も短い。
永遠に近い寿命が、魔法使いの孤独を育てるように、賢者という存在の儚さは、いつか訪れる別れを予感させるんですよね。
そんな賢者が、永遠を謳うんですよ。
それでも、この出会いと経験は永遠だって謳うんですよ。
これは、出発のプレリュードのアンサーなんじゃないかって、私は感じます。
『朝焼けの眩しさも 語り尽くせぬ夜空も
風に舞う砂と星屑覚えておくから』
『夕焼けの切なさも 泣き叫びたい夜明けも
風に散る夢と幻覚えておくから』
この出発のプレリュードでこの箇所を歌っているのは、魔法使いで、魔法使いは”覚えておくから”って忘れないよって賢者に対して、語っていると私は勝手に想像しているんです。永遠に等しい寿命を生きる魔法使いたちが、これから続く長い人生の先で、ふと取り出せる記憶の中に君がいるよっていうメッセージだと思っているんです。
それに対して、賢者はその思い出を”永遠”だって断言するんですよ!!そのうえで、その思い出と信頼の一歩目がきっとこのエチュードだったんだろうって。
これすごいのが、”永遠なんてない”を一つの軸とした作品において、永遠を語るってすごい勇気がいるってことなんですよ。
なんせ、永遠という言葉そのものもだいぶメッセージ性の強い言葉な上に、作品としての意味合いも乗っかってくるから、歌詞として永遠という言葉載せることは強くて複雑なメッセージが含まれるから取り扱いに注意が必要なはずなんです。
でも、それを踏み越えてなお賢者に”永遠”を謳わせる。
魔法使いたちへのアンサーと、紡いできた信頼を伝えるために。
はぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~
噛んでも噛んでも味がする。
まほステってすげぇぇぇぇ!!!


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