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フラワーエッセンスの各種アプローチ

バッチのフラワーエッセンスには「タイプレメディ」と「ムードレメディ」という、ふたつのとらえ方があります。

タイプレメディとは、バッチ博士が最初に発見した、12種類のフラワーエッセンス(12ヒーラーズ=12人の癒し手)のこと。
これは、その人本来が生まれ持った気質(魂のタイプ)に対応しています。
そのため、自分のタイプレメディを探し出すということが、本当の自分を知るプロセスになっています。

ただ、すんなりと「私のタイプレメディはこれ!」と見つけられればいいのですが、なかなかそうはうまくいきません。
大人になればなるほど、長年の習慣や経験が、本来の気質とは異なる面(後天的性質)を発達させてしまうからなのです。
人生をつつがなく生きる術を身につけるうちに、それが自分の性格の一部のようになってしまい、本来の気質を覆い隠してしまった状態。
そんなときには、タイプレメディを探し出す前段階として7ヘルパーズ(7人の助け手)を用います。

また、今を生きていくうえで、さまざまに起こる出来事にどう対応していくかも重要です。
そのときに適切な対処をしていないと、それが新たな反応パターン(トラウマ)となり、時間をかけて自分の性格の一部へと取り込まれてしまうからです。
この場合には、セカンド19(後半の19のエッセンス)が、状況を的確にとらえ対処するサポートとなります。

そうやって、まるでタマネギの皮を一枚一枚剥いていくかのように感情や反応のパターンを癒していき、本来の純粋な自分自身に立ち返る。
タイプレメディという考え方をひも解いていくと、このような3つの構造で38種類のフラワーエッセンスが分類されているのを理解する必要があります。

一方、ムードレメディとは、その時々でわき上がる感情に対してフラワーエッセンスを用いる方法です。
バッチ博士は、上記のタイプレメディを含めた3つの構造順にフラワーエッセンスを発見していったのですが、38種すべてのフラワーエッセンスを発見した後に、次の7つの心理グループに分類して、フラワーエッセンスを体系化させました。

1. 恐れや心配のあるときに
2. 確信できないときに
3. 現状への関心が足りないときに
4. 孤独なときに
5. 人や周囲の影響を受けやすいときに
6. 落胆あるいは絶望しているときに
7. 人のことを気にかけすぎるときに

寒かったら、カーディガンをはおりなさい。
お腹が空いたら、何か食べたらよいでしょう。
ある日目覚め、自信を喪失している自分を発見したら、「ラーチ」を飲みなさい。

バッチ博士が残した言葉からもわかるように、日常のふとした瞬間にわき上がる感情に対して、気軽にフラワーエッセンスを用いるよう勧めています。
物事が滞ってイライラしてしまうときに「インパチェンス」を、車の運転が怖いときに「ミムラス」を……などといったように、そのときどきの心理状況に応じてフラワーエッセンスを活用させていくのがムードレメディとしての用い方です。

これらの考え方が基本にあるうえで、私には「スポットエッセンス」「テーマエッセンス」という独自の解釈があります。

スポットエッセンスは、ムードレメディと同じ意味合いですね。
一過性でわき起こってきた感情に対して、スポット的にフラワーエッセンスを用いる方法です。
これは、具体的な感情や出来事ありきでフラワーエッセンスを用いていくため、今現在から過去へとさかのぼって働きかけるアプローチと言えるかもしれません。
そして、自分の意志でもって必要なくなったと感じたときに、フラワーエッセンスを用いるのを終了します。

一方、テーマエッセンスというのは、その時々で取り組むべき人生のテーマに合わせて、フラワーエッセンスを用いるという考え方になります。
これから起こりうる状況に合わせて、フラワーエッセンスがそのサポートとなる。
このアプローチは今現在から未来へ向けて働きかけていくものです。
テーマエッセンスを選ぶ時点では、対応する感情や出来事はそれほど明確ではありません。
実際に用いる中で「こういうことだったのか!」と気づきや発見をしていくことになります。
そのため、テーマエッセンスとしてフラワーエッセンスを用いるときは、使用期間をかなり意識します。
フラワーエッセンスの使用期間の終わりは、そのまま取り組んでいるテーマの節目に当たっているはずですから。

ちなみに、私が自分自身にフラワーエッセンスを選定するとき、このテーマエッセンスに基づいた選び方をしています。
そのため、エッセンスが導かれるたびに参考書を広げながら、自分自身の置かれた状況や取り組むテーマを再確認することになります。
実際にフラワーエッセンスを用いる中で、フラワーエッセンスの新たな働きや意味に気づくことも少なくありません。
まさに自らを実験台にしながら、フラワーエッセンスの臨床を取り続けているようなものなのです。

以前、プラクティショナー仲間から聞いたのですが、12ヒーラーズ、7ヘルパーズ、セカンド19からそれぞれ1種類(あるいは数種類)ずつ選んでトリートメントボトルを作る方法があるのだとか。
この考え方は、そういえばアラスカン・エッセンスにも同じものがありました(フラワーエッセンス、ジェムエリクサー、環境エッセンスのジャンルからそれぞれ必要なエッセンスを選んで組み合わせる方法)。
なるほど、そういうアプローチもあるのだなぁ……と、とても参考になったものです。

フラワーエッセンスをどのように用いるか。
これはプラクティショナーが10人いれば10通りの方法があります。
それぞれが独特な用い方をしているはずなので、いろいろと情報交換してみると面白いかもしれませんね。

いただいたサポートは、人々や地球の癒しと成長に貢献する人やモノ・グループへと循環させてゆきます。ひとしずくの水が大海へと繋がっていくように、豊かさのエネルギーをここから世界のすみずみにめぐりめぐらせていくためのファースト・ステップに選んでくださるのだとしたら、大変光栄です💫