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「眠り」を通して、植物が教えてくれたこと

「メンテナンス」と称し、気が向いたタイミングでレシピを組み立てる。
そのレシピから見えてくるテーマを意識しながら、フラワーエッセンスに取り組んでいく……というのが、私のいつものパターンです。
けれど今年は、自分のタイミングではなく「フラワーエッセンスを生きる」の講座に合わせて、受講者と一緒にレシピを組み立てて取り組んでいるのですね。

そんな最中、この夏のテーマとして導き出されたトリートメントレシピは、2種類のフラワーエッセンスブレンドでした。
夜、それも就寝前の飲用と指定されているので、今回は明らかに眠りがテーマであることがわかります。

この取り組みの中で、明らかになったことがありました。
それは、偏頭痛であったり、肩のこわ張りであったり、中途覚醒したり……と、身体の緊張状態がなかなか抜けずに、良質な眠りが得られていない、ということ。
そこで、2種類のブレンドのひとつ「ヴァーベイン」の今回のメッセージに気づいたのです。

ヴァーベイン(Vervain)

科属/クマツヅラ科クマツヅラ属
学名/Verbena officinalis L.
和名/クマツヅラ
花期/6月〜9月

12-7-9選択法/12ヒーラーズ:あなたがもともと持っている基本的な性格や気質を表すエッセンス
7グループ選択法/人のことを気にかけすぎる時に
製造法/太陽法:できるだけ多くの株から、花がいくつか咲いている状態の花穂を、種のできた箇所の上からカットして摘み取る

確固たる主義や思想を持っている人です。彼らは、自分の考えが正しいことに自信があるので、めったに考えを変えません。
周囲の人全員を、自分と同じ人生観を持つようにしたいと強く願っています。
意志が強固で、自分が教えたいと思うことに確信がある時には、非常に勇ましい人です。
病気になると、多くの人がとっくにあきらめるような状態になっても、奮闘し続けます。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズとその他のレメディー」BABジャパン)

「身体がこわばってますね」
「肩が上がっていますよ。もっとリラックスしてください」
マッサージやセラピーを受けにいくと、なぜか決まってこう言われていました。自分では十分にリラックスしているつもりなのに、どうやら全然そうではないらしいのです。
実際、肩や背中を入念にトリートメントしてもらうと、そこでようやく凝りや張りに気づく……といった具合で、身体が常に緊張していることに気づいてもいませんでした。
それは、身体のこわばりに気づけないほど、心が緊張状態にあったからだ、とも考えられます。精神力の強さは自負しており、多少のことでは動じませんが、それゆえ身体のサインに気づきにくいのかもしれません。
今回のヴァーベインのエッセンスは、そんな私の緊張状態を示唆し、もっと肩の力を抜いてリラックスするよう促しているのだ、と感じられました。

歯科医の指摘で、歯軋りをすることがわかって以来、眠る前にはマウスピースを必ず装着するようにしています。
その行為が、まるで試合開始のゴングを待つボクサーのような感覚になっていて、毎晩、戦いに挑むような心境で眠りに就いていたのです。
確かにこんな状況では、リラックスすることなんて、できませんよね(笑)。

両親を亡くし、他に頼れる人のいない私は、ずっと一人で戦い続けています。
自分のことは自分でどうにか対処しなければならない、という気持ちから、生活における問題をすべて一人で乗り切ろうと奮闘してきました。
そんな気持ちが、常に緊張状態をもたらしているのかもしれません。

バッチ博士の文章に、こんな一文があります。
「人生で大事なことは、緊張やストレスを感じてではなく、やさしく穏やかに進めることで実現する」

あなたは熱意に燃える人ですか。りっぱな事をしたいと強く望み、また物事をすぐに済ませたいと思いますか。始めるとすぐに結果を求めるため、計画を辛抱強くやり抜くのが難しいと感じますか。自分に強い熱意があるために、他の人に厳しくなっていますか。人が自分と同じように考えることを願って、自分の意見を押しつけ、人がそれに従わないといらいらしますか。
そうであれば、あなたは人に教え導く力を、自らの内に備えています。ヴァーベイン—土手の端に育つ、小さな薄紫色の花—が、あなたの必要としている長所—仲間への優しさや他の人の意見を寛大に受け入れる心—を養う助けとなります。そして、人生で大事なことは、緊張やストレスを感じてではなく、やさしく穏やかに進めることで実現する、ということを理解する力になってくれます。

エドワード・バッチ著作集収載「汝自身を解放せよ」BABジャパン)

植物のヴァーベインは、茎が太く角張って木質化した様子に緊張状態が表れています。
強い意志と情熱のエネルギーが茎を通って先端へと流れた結果、太い茎とは不釣り合いなくらいの小さくて控えめな花が蕾を開かせるのです。
それは、この植物の情熱は、強さから繊細さへ変換されるということ。
剛から柔へ、緊張から緩和へ。
その切り替えをスムーズに行うことが、今回の私が取り組んでいる課題なのだろうなぁ……と思いました。
それも「就寝前の飲用」と指定されていますから、顕在意識から潜在意識へとスムーズに移行できるように調整しているのかもしれませんね。
なぜそう考えたのかというと、眠りに就いてからの夢の世界に関連した「クレマチス」が、もうひとつのエッセンスだからなのです。

クレマチス(Clematis)

科属/キンポウゲ科センニンソウ属
学名/Clematis vitalba
和名/クレマチス
花期/7月〜9月

12-7-9選択法/12ヒーラーズ:あなたがもともと持っている基本的な性格や気質を表すエッセンス
7グループ選択法/現状への関心が足りない時に
製造法/太陽法:数本の株の蔓から花柄をつまんで満開の花だけを摘み取る

夢見がちで、ぼんやりしていて、十分に意識が目覚めていないような人に。生きることに強い関心がありません。物静かで、現状をあまり楽しめず、現在よりも未来—理想が実現するかもしれない、もっと幸せになれるかもしれない希望—に、生きています。なかには病気の時に、よくなる努力を全くあるいはほとんどしない人もいます。より良い時を願って死を楽しみに待つことさえあります。このような人は、亡くなった愛する人にまた会えるのを楽しみにしているのかもしれません。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズとその他のレメディー」BABジャパン)

フラワーエッセンスは時に、解説書にない別の意味合いを持つことがあります。
本来の調和的な状態から外れたときに、不調和な状態を整えるために作用しますから、極端な状態を正すためには、まったく逆の働きやメッセージとなることもあるのです。
クレマチスは本来「夢見がちな人に対してグラウンディングを促すエッセンス」とされています。
けれど、現実生活にばかり目を向けていて、内面の精神生活が疎かになっている人に対しては“もっと内的世界を豊かにしなさい”とばかりに、たくさんの睡眠時間を必要とさせたり、いろんな夢を見させたりすることもあるのです。

今回、クレマチスがブレンドされたエッセンスを飲むタイミングは「就寝前」です。
明らかに「無意識の海で泳ぎなさい(夢を見なさい)」という促しでやってきたもの、と思われます。
もともと眠ることが好きな私には、これ以上の睡眠なんて必要ないと思えましたが、現状では緊張状態の中で良質な眠りが得られているとは言い難いですし、夢を通じて何か重要なメッセージがやってくるのかも……と考え直しました。

実際、エッセンスと取り組んでいた期間は、たくさんの夢を見たものです。
亡き父や母が夢に現れましたし、私をフラワーエッセンスの世界に導いてくれた、今は亡きホワード・七歩子さんと彼女のパートナーとも、夢の中で大いに語らい交流していました。
肉体の器に入って地上で生きる者と、肉体から離れ光の世界へ還った者と、次元を超えて交流する機会が、夢を通して行われます。
彼らと交わした言葉や内容は忘れてしまったけれど、私の内側で彼らの気配が息づいているのは確か。
目に見えない根っこを通じて、彼らと繋がっている実感を得るために、クレマチスのエッセンスがサポートとなったようです。

クレマチスは、花の様子といい、つる性植物という特徴といい、ふわふわした印象を受けます。
しかしその一方で、地中にはしっかりとした根が、長く深く張っていることも忘れてはいけません。
地上の現実世界と、地下の霊的世界。
魂の成長のためには、光に向かって蔓を伸ばして生長(成長)していく必要がありますが、そのためにはしっかりと大地に根を張り(グラウンディングして)、目に見える世界と目に見えない世界とのバランスを整えることが大切なのです。
今回の私は、地下で根っこを伸ばして霊的世界からたくさんの滋養をいただきました。
この滋養をもとに、今度は現実世界において自己実現していくことがテーマとなるのでしょう。

そうそう。
クレマチスは他の植物に絡まって生長するので、他の植物=他の人のサポートを得ることも、これからの課題となりそう。
それはおそらく、ヴァーベインが示す緊張状態を緩めることにもつながっているのだろう……と、いろいろ考えを巡らせているところです。

いただいたサポートは、人々や地球の癒しと成長に貢献する人やモノ・グループへと循環させてゆきます。ひとしずくの水が大海へと繋がっていくように、豊かさのエネルギーをここから世界のすみずみにめぐりめぐらせていくためのファースト・ステップに選んでくださるのだとしたら、大変光栄です💫