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光と闇

バッチのフラワーエッセンス38種の中で、かつて私が頻繁に必要としていたのがホリー。
ホリーは「可愛さ余って憎さ100倍」などと言うように、愛情のバランスを失ってネガティブに陥っているときに用いられるエッセンスです。

ホリー(Holly)

科属/モチノキ科モチノキ属
学名/Ilex aquifolium
和名/西洋ヒイラギ
花期/5月

12-7-9選択法/セカンド19:毎日の生活で起こる感情の起伏を表すエッセンス
7グループ選択法/人や周囲の影響を受けやすい時に
製造法/煮沸法:複数の木から花の付いた枝を、葉を含めて摘む

時に、嫉妬や妬み、復讐心、疑いといった気持ちに苛まれてしまう人に。
さまざまな苛立ちに。
大抵の場合、実際に暗い気持ちになる理由は何もないのに、心の内で非常に苦しんでいることがあります。

エドワード・バッチ著作集収載「12ヒーラーズとその他のレメディー」BABジャパン)

2006年にイギリスを旅したとき、ひどく体調を崩してしまったのですが、そのときにセルフケアで選んだエッセンスもホリーでした。
あのときは、暗闇の中で迷子になっているかのような感覚があって「もっと光を!」という強烈なメッセージがわき上がっていたものです。

闇から抜け出せずにいる中、ウェールズで見つけたホリーは小さな蕾をいっぱいにつけていて、開花に合わせて着々と準備を進めている様子が、とても印象に残ったのでした。

古代ケルトの暦では、夏至から冬至までの「衰えゆく半年」をつかさどるのがホリーで、闇の世界を支配する王様の樹木とされていました。
でも、ホリーは決して暗黒の象徴ではなく、むしろクリスマスにホリー(ヒイラギ)が聖木として用いられるように、一年中葉を絶やすことのない存在(常緑樹)として、不死の象徴とされていたのです。
太陽の勢いが弱まっていく季節(夏至から冬至までの期間)は、その分だけ闇の勢力が強まる時期でもあり、闇の力が拡大する中では、常に緑鮮やかなホリーの生命力が希望の光となっていたのかもしれません。

それなので、ホリーが出たからといって「えぇ〜っ! 私って嫉妬深いのかなぁ!?」なんて落ち込む必要はないのですね。

季節はまさにホリーの王様がつかさどるときで、自然界でも闇が拡大している中、きっと個人の内側でも、闇の存在(今まで認めてこなかった、自分の隠された部分)が大きく広がっているのかもしれません。
その内面の闇の中に、ホリーの光を携えて降りていかなければならないのでしょう。

……とは言っても、当時の私には、ホリーのエッセンスを必要とする理由が思い当たりませんでした。
けれど、やたらホリーばかり出てきていたということは、やはり何かとても重要なテーマを無意識の中に抱えていた、ということでもあり。

以前、ホリーを飲み始めた翌日に、オラクルカードを引いてみたところ「あなたは今まさに、自分自身の闇の深みへと降りてゆく旅の面前にいます」というメッセージが出てきました。
まったくの偶然なのですが、ホリーと同じ内容だったのです。

闇に光を灯す者。
過去に誘導瞑想を受けたときに、自分の魂について、そう名のったことがあります。
でもそのときは、まるで「あなたの前世はクレオパトラ」とでも言われたかのように、とってつけたような印象が拭えませんでした。
でも、自分の闇については、見ないようにしながらもウスウス感じている部分があったのは事実。
その闇が制御できずに暴走してしまうかもしれないという恐怖は、ずっと感じないようにしつつも、やっぱり心の中にひっかかっていたのです。
そうしてあるとき、その見ないようにしていた内面の闇が、一気に噴出するような出来事が起きたのでした。
そのお話は、また別の機会にご紹介したいと思います。

自分の内側にある、深い闇と定期的に対峙すること。
何だかとっても抽象的ではあるのですが、毎年冬至を迎える時期になると、いつもこのことが自然と思い出されるのですね。

いただいたサポートは、人々や地球の癒しと成長に貢献する人やモノ・グループへと循環させてゆきます。ひとしずくの水が大海へと繋がっていくように、豊かさのエネルギーをここから世界のすみずみにめぐりめぐらせていくためのファースト・ステップに選んでくださるのだとしたら、大変光栄です💫