植物採取の心得

週末、思い出したように「地球交響曲第3番」を見ました。
私が、地球交響曲シリーズの中で最も好きなのが「第3番」です。
今回は、特に映画の中でボブ・サムが語る内容をどうしても再確認したい気持ちがありました。

幼い頃、祖母が森で薬草を集めるのをよく手伝いました。
前の晩、祖母はよくこう言いました。

心を清めなさい。
良いことだけを考えなさい。
誰に対しても悪いことは言ってはならない。
まして自分自身に対しては。

翌朝目覚めたとき、清らかな水で顔を手を洗いなさい。
その時、薬草も一緒に顔を手を洗っている。
薬草はあなたが採るための準備を始めているのです。

薬草に近づいたら祈りを捧げなさい。
すると薬草は自然に震え始める。
薬草が魂をあなたに捧げる準備を始めたのです。
触れてトゲが刺すのは、まだ準備が整っていない証拠です。
刺さないものはすでに魂を捧げる準備を終えています。
だからできるだけやさしく採るのです。
そうすれば魂はその枝の中にとどまります。

やさしく、その植物の魂に話しかけなさい。
その言葉は植物の言葉だから、意味は説明できないけれど、よく覚えておくのです。

地球交響曲第3番」より

ボブ・サム自身のナレーションとともに、映像では森の中で薬草を採取する彼の姿が映し出されます。
そして、植物の言葉というフレーズを発しているのですが……それがどんな言葉なのかは、ぜひ映画を見て確認してください。

アラスカ先住民クリンギット族の彼が祖母に教えられたという薬草の採取方法は、バッチ博士が行なっていたフラワーエッセンスの採取準備に限りなく近いものです。

バッチ博士は、エッセンス作りに出掛ける際、受容的かつ調和のとれた心の状態でのぞむために、まず自分自身の準備を整えました。
そうすることにより、エッセンスに集められる自然のもつ癒しの力と作業をともにすることができたのです。
入浴し清潔な服を着て白いガウンをはおり、そして、おそらくは瞑想のようなことで、精神的な準備もしていました。

(ジュリアン&マーティーン バーナード著Dr. バッチのヒーリングハーブスBABジャパン)

植物の癒しのチカラを最大限に受け取るためには、なるべく人の影響を受けていない植物(野生のもの)を選ぶということと同時に、採取する際に植物が受ける、人からの影響を最小限にする必要があります。
心が穏やかで、内側が調和に満ちた状態でいないと、植物は人間のコンディションを察知し、エネルギーの乱れを受け取ってしまうのです。
ですから、植物を採取するときには、採取する者の心や精神のあり方が問われるのでしょう。

人間が、植物を採取するために準備をしているときに、植物も、人間にその魂を捧げる準備をしています。
そして、準備のできた人間と、準備の終えた植物が出合ったときに、最も純粋な癒しのチカラを受け取ることができるのかもしれません。

間もなく迎える夏至。
光エネルギーが最も強くなるこの時期は、植物の癒しのチカラも強まる期間とされています。
夏至の頃の植物には、薬効が最も含まれている……と言われますが、植物が魂を捧げる準備をしてくれているからこそ、私たち人間も、ふさわしい心で植物と触れ合っていきたいな、と思うのです。

いただいたサポートは、人々や地球の癒しと成長に貢献する人やモノ・グループへと循環させてゆきます。ひとしずくの水が大海へと繋がっていくように、豊かさのエネルギーをここから世界のすみずみにめぐりめぐらせていくためのファースト・ステップに選んでくださるのだとしたら、大変光栄です💫