東京 見えないものが見える時(ビル) 食べ物の思いとともに そのね1 このビルは既にもう無いのですよ・・ 悲しき事柄
自分で選ばない人生の中で
本当に人生は偶然で
私が長年勤めていたのは、西新宿の高層ビルエリアでした。
それが、サラリーマンですからね、突然の辞令で、全国を巡ることになるのですから因果な仕事です。
そのサラリーマン人生最後の数年間、私は住み慣れた場所に近いエリアで仕事をすることになったのです。人生で何度目かの 出向 でした。
まるで足跡を消して行くように・・・
#東京五輪2020 の年から その経験は数年間続いたのです
最初は、西新橋のオフィスから始まりましたよ
右も左もわからないまま、業務に就いて
ただ、その場所が 日本でも有数のランチ天国だと知ったのです。
●カツカレーのジーエス
●洋食 平五郎
●洋食 ケルン
そのどれもが、言わずとしれた名店です。
いずれも、今はその場所にはありません。
移転したり、閉店したりですね。
今もあるお店ももちろんありますが、本当にランチ天国です。
鳥与志 頤和園 ミスターハングリー 砂場 キッチン岡田 浪漫亭
あげればきりがないほどに名店で溢れています。
そして、オフィスの移転に伴い、勤務したのが 内幸町 にあった
#NTT日比谷ビル ここのランチ事情はちょっと微妙でした、けれど 補って余りある、思い出が沢山出来ました。なによりも、このレトロなオフィスビルが良いんですよね。 昔の映画に出てくるイメージ、社長シリーズとか、昭和のサラリーマンならこういうオフィスみたいなね。
内外装のデザイが秀逸なんです。窓からの景色すら考えて建築したような、出来栄えの良さ。バルコニーを配した低層建築。ロビーの雰囲気なんて、もう言葉を失います。(あくまで個人の感想ですが)
隣には、旧勧銀 みずほの建物があり 逆の隣には、かつてその場所に鹿鳴館があったことを知らせる碑とともに 日比谷U-1ビル があり。
この風景は、昔から、ここにある景色だったわけです。
帰り道、公園側から観る照明が内部に灯るNTT日比谷ビルの景色は、とても癒やされるビル景色でした。
■あの日ブルーインパルスを見上げたのもこのビルから
■あの日クリスマスマーケットが開かれていたのもこのビルの向こうの公園
■テレビでも散々見かけるドラマの撮影に使われてるのもここ
■小さな郵便局の感じが良いのもここ
■雪の日に真面目に、大転倒したのもこのビル
■家から徒歩通勤を楽しんだのもこのビルの時だけ
■美味しいクロワッサンを買って帰るのもこのビル
素敵な小さな思い出だらけのこのビルが
今は、もう 無いのです
人間の目不思議です
大好きな建物が無くなった景色を眺めたら、僕の中では総ての建物が、在った頃のまま見えるんです。目を疑う 疑うよりも 目と脳裏に染み込んだ景色の方が現実より力がある。だから見えるんですね。
少しだけ 寂しさに包まれても、見えているから
でも、いつか本当に見えなくなるのでしょうか
そして、ここに何が建っていたかも 思い出せなくなってしまうのか
そんな風に考えています
2024年2月はじめのことでした。
私なりの東京大好きな建物
東京文化会館 この建築美は半端ないですよね ホール内というより外観とロビーの光の感じが堪らなく好き 昼間中から外を観ると最高
夜 外から灯りの点いた建物を観ると息を呑む
霞が関ビル 何の変哲もないレトロ高層建築の代表 よく見るとものすごく素敵、どこが1階かわからない、そこにヒントがあり 一度行くと嵌る
番外編 土浦図書館 悪いけれど 完璧に素晴らしい建物です
そして今週
絶品チャーハンを
1年ぶりに食べに